どうなった識字教室 1<イントロ>
カンボジア教育省の政策に大きな影響力をもつNEP(教育支援団体のネットワーク)が、
教育省やメンバー団体に配布している2016年卓上カレンダー。
よくみるとそこに登場しているのは、シャンティのニーペックコミュニティ図書館とその住民。
昨年だけで把握しているだけでも、この事業のメディア露出は、
現地・日本のTV番組6本を含む、計11本。
林先生の番組で事業解説をしてもらったときは、 驚きを隠せませんでした。
メディア露出のほとんどで紹介されたのが、ニーペックコミュニティ図書館。
ついにはカレンダーまで出てきて、
ヘタなアイドルよりも全国メディアに出てるんじゃないか、、、
このカレンダー、
識字教室を開催しているシャンティCLC事業から
ニーペックの写真を使用していることもあり、
すべてのページに識字にまつわる格言をおき、
成人識字に課題を抱えるカンボジアで、識字学習を推進しています。
そう、識字。
昨年、シャンティが満を持して開始した識字教室。
前からブログを読んでくださっている方は、
「そういえば識字教室どうなった?」と思われる方もいるかもしれません。
以前から書きたくてしょうがなかったにもかかわらず、
今にいたるまで書いてこなかったこのトピック。
今回、シャンティ初の識字教室がいったいどうなったのか報告します。
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シャンティのコミュニティ図書館(CLC)事業は、
地域住民の方々の生活向上に貢献することを目的としています。
多くの住民が苦しんでいる貧困の悪循環を断ち切るお手伝いのため、
昨年から教育省と協力しながら識字教育に取り組んでいます。
シャンティの考える識字相関貧困サイクル
シャンティコミュニティ図書館活動 4つの柱
※左から1、図書館、2.識字教室、3.生活向上研修(農業・保健衛生)、4.スポーツ文化活動
教育省の都合で開始が2ヶ月遅れたものの、
6月から12月の7ヶ月間、週6日、夕方の2時間(18時~20時付近)、
コミュニティ図書館3館(コンポントムのニーペック集合村&サンコー集合村、シェムリアップのロンコー集合村)で教育省運営の識字教室が開催され、シャンティはその側面支援に入りました。
教室開催に先立って、識字教育事業に長年の実績を持つ
ASAC(カンボジアに学校を贈る会)さんに識字教師の教員研修をしていただきました。
受講者は、1館目ニーペック25名(全員女性)、
2館目ロンコーも25名(女性20名、男性5名)、
3館目サンコーでは22名(女性20名、男性2名)でした。
カンボジア事務所
ノンフォーマル教育事業調整員
江口 秀樹