現地の顔に
最近、お知らせが続いているカンボジアのコミュニティ図書館(CLC)事業より、
新たなお知らせです。
先月9日、カンボジアでCLCについての討論が行われ、この様子が同国で全国放送されました。
この討論は、教育省ノンフォーマル教育局長、NEP(NGO Education Partnership)代表、
ACTED(NEPのドナー団体)、シャンティの4者間で行われ、
シャンティからは現地職員のVicheth(画面左から2番目)が出ています。
この1時間の討論番組では、
「いかにCLCは生涯教育の提供に貢献することができるか」
などの議題について討論していますが、
討論に入る前に、前提となるNEP制作のCLC推進ビデオが放送されました。
このビデオが、シャンティCLCのプロモーションビデオと思えるような内容になっています。
シャンティのニーペックCLCがカンボジア国のモデルとして最初から最後まで登場し、
教育大臣のインタビューまで登場しますが、
このインタビュー含めビデオの内容自体が、シャンティの政策提言の影響を大きく受けています。
このビデオは教育省が「CLCミニマムスタンダード」を制定する最終段階で制作されたためです。
こちらのビデオにも英訳がついており、次にこちらを詳しくご紹介します。
<以下、簡単な説明>
0:48-1:31
ニーペックCLCの識字教室の様子が流されています。
1:32-6:58
教育大臣やNEP代表などによるCLCの背景や現状の説明
ちなみに、大臣などが、「これまで教育省によって324のCLCがつくられ、
そのうちの312が機能している」と言っていますが、
これはカンボジアのCLC関係者の認識とは大きくかけ離れています。
実際、教育省が昨年発表した教育5ヵ年戦略(2014-2018 Education Strategic Plan)では、
同国のCLCのほとんどが機能していないことを認めています。
6:59-8:38
ニーペックCLCを背後にシャンティ職員のVichethのインタビューと、
ニーペック図書館や農業研修、バレーボール大会の様子が流されています。
9:55-10:14
ニーペックCLCの様子です。
ナレーションがこのように言っています。
“Experience of good operation of Nipich CLC and some recommendations from NEP on budget disbursement for CLCs are something good which other CLCs can implement to answer their needs.”
意訳:
「(シャンティの)ニーペックCLCの素晴らしい運営と、CLCへの予算支払いに関するNEPからの助言は、(カンボジアの)他のCLCの運営向上に生かせるものです。」
11:14-11:56
Vichethインタビューとニーペックの農業研修の様子です。
12:49-
ニーペックCLCを背景に、まとめの言葉で終わります。
“Good CLCs must have good programs responding to real needs of people in communities!”
意訳:
「CLCはコミュニティの本当のニーズを反映した活動を実施する必要がある!」
これこそシャンティが力を入れて政策提言してきたことなので、しっかり反映されてよかったです。
引き続き、応援よろしくお願いします!
カンボジア事務所
ノンフォーマル教育事業調整員
江口秀樹