コミュニティ図書館建設中
皆様、こんにちは。
カンボジア事務所インターンの畔田です。
私が主に関わっているスラムでの活動は、プノンペンにある5つのスラムを対象にしています。今回はそのうちの1つであるアクピワット・ミエンチェイでの最近の活動をお伝えしようと思います。
ここはSVAが2008年から図書館活動を続けているスラムで、SVAスタッフはそのほとんどの住人と顔見知りです。
狭い敷地にたくさんの家がひしめき合って並んでいます。近くに工場があるため、多くの人はそこに働きに行ったり、工場労働者のために食事を売りに行ったりして生計を立てています。
決して余裕のある暮らしではありませんが、SVAスタッフが訪れるたび、笑顔で迎えてくれます。そしてスタッフと移動図書館の周りにはすぐにこどもたちが集まってきます。このスラムにはコミュニティ学校がありますが、図書館がないため移動図書館が来ると、こどもたちは大はしゃぎです。
はらぺこあおむし(偕成社)
スタッフによる読み聞かせが終わると、
子どもたちは思い思いに本を手にとり、楽しみます。
現在、SVAはスラムの人々の教育の機会を広げるため、コミュニティ図書館を建設しています。
私が初めてこのスラムを訪れた時はまだ建設が始まっておらず、大量のごみとそこから放たれる臭い、そしてそこにハエが群がるといった衛生状態の悪さに驚いたことを覚えています。
住民の人々との協力のもと、そこにあったごみをきちんと処分し、(まだまだスラムはごみだらけですが)図書館を建設しています。敷地が限られているため小さな図書館ですが、電気代をできるだけ抑えるため、自然光を沢山取り入れることのできる大きな窓をつけたりと、コミュニティの人々がより快適に過ごせるためのさまざまな工夫をしています。
この図書館は、こどもから大人までコミュニティの人々全員が読書を楽しみ、さらには識字や生活に必要な技術を身につけることができるような場となる予定です。そんなコミュニティ図書館が完成する日をみんなが待ち望んでいます。