カンボジア 学校建設活動の合意書を締結しました
チョムリアップスオ!カンボジア事務所インターンの佐藤です。
カンボジア事務所では、今年度の学校建設活動において、バッタンバン州に1校、ポーサット州に2校の小学校を建設する予定です。そこで、各州の教育局および建設対象の学校を訪問し、校舎建設の合意書を締結しました。
バッタンバン州およびポーサット州は長年にわたってシャンティと連携してきた歴史を持ち、シャンティがさまざまな面で教育支援を行ってきた州です。
1.バッタンバン州およびポーサット州教育局を訪問
今回の合意書締結に当たって訪問したバッタンバン州およびポーサット州の州教育局においては、学校建設活動をはじめとしたさまざまな事業や活動を各州でこれまで展開してきたなかで、カウンターパートとして長く協力してきてくださっている州教育局への感謝をシャンティからお伝えしました。さらに、シャンティカンボジア事務所による2024年度から2026年度にかけての学校建設活動の計画において、今年度の対象地がバッタンバン州およびポーサット州となっていることを改めて確認しました。
そして、両州の教育局からも、シャンティによる長年の教育支援に対する感謝のお言葉が寄せられるとともに、今後も子どもたちに質の高い教育を提供していくべく、継続してシャンティと連携を取りながら積極的に活動に関与していく意向が示されました。
その後、シャンティ職員から合意書締結に際する確認事項を再度伝達・共有したうえで、各州において州教育局と合意書を締結しました。
さらに、合意書の締結がされた後、教育局側から見た各州における教育の現状や課題についても共有いただきました。特に、農村部における教育環境が依然として不十分であるという点や、各州内の郡教育局および学校運営委員会とも協力していく必要性について話し合われました。バッタンバン州教育局では、今年度のシャンティの読書推進活動における活動対象の一つである特別支援学校についても話題になり、特別支援学校におけるニーズやシャンティとして何ができるかについて、引き続き検討していく旨を共有いたしました。
この情報共有を通して、シャンティの今後の事業や活動の方向性についても改めて考える機会となりました。
2.建設対象校の訪問
今年度の建設対象校である3校との合意書締結には、校長先生をはじめとした小学校の教員や学校運営委員会、またポーサット州の対象校2校では郡教育局にご参加いただきました。
校長先生からのご挨拶では、今回の学校建設に対する感謝のお言葉や、今後始まる活動に積極的に協力していきたいという姿勢が示されました。そして、シャンティ職員から合意書締結に際しての確認事項を伝達・共有した後、参加者の皆さまに温かく見守っていただきながら合意書を締結しました。
合意書を締結した後は、これから始まる学校建設に向けて、先生方や学校運営委員会の方々と一緒に、シャンティのエンジニアによる監督のもとで校舎建設地の設定・確認を行いました。シャンティの学校建設活動は参加型で行われると以前から話は聞いていたのですが、実際に建設が始まる以前の最初の段階から、各学校における関係者の方々のご参加のもと、双方向のコミュニケーションに基づいて活動が進んでいることを実感しました。同時に、皆さんからの積極的なご意見が飛び交う様子から、学校をより良くしていきたいという強い思いを感じて、とても嬉しく頼もしく思いました。
私は、今年度の学校建設活動の対象地を訪問したのは初めてだったのですが、対象校のうちのある1校に通う女の子が「私、先生のことが大好きなの!」と笑顔で話していたのが印象に残っています。このように、学校に行く楽しさや喜びを少しでも多くの子どもたちに届けることが、学校建設活動の大きな役割の一つであると感じています。
引き続き、今後の活動の様子もブログを通してお伝えしていけたらと思います。
(余談ですが、学校を訪問した際に各学校から果物をいただきました!私は果物が大好物なので、とても嬉しかったです。学校の皆さんの温かいお気持ちを感じると同時に、日本の「おもてなし」の精神に通じるものを感じました。)
カンボジア事務所インターン 佐藤