北の街に公共図書館オープン
SVAラオス事務所の伊藤です。
2月中旬になり、ヴィエンチャンの朝夕の冷えもおさまってきました。
そんなか、今も朝夕冷える北部はウドムサイ県に、新たに公共図書館が完成しました!
※建設進捗報告は鈴木スタッフのブログをご覧ください
ウドムサイの街から中国国境まで陸路で3時間ほどの距離。
ヴィエンチャンからは、夕方4時にバスに乗り~次の日の朝9時に到着する距離。
つまり、中国のほうが近いこの街では、あらゆるところに、中国語の看板や標識があります。
先日、中国政府が、国境からここウドムサイを通って、タイまで行く鉄道建設を発表。
このままだと中国語圏にもなりかねない
そういうウドムサイに、SVAの公共図書館の中では最北の山の中の公共図書館がオープン。
子どもから大人まで全年齢層を対象にした図書の蔵書があるため、図書の分類作業が大変です。
SVAスタッフも1月中旬から2週間、ウドムサイに滞在して、図書館開館準備を行ってきました。
図書の図書館のスタンプを押し、すべての図書の分類確認をし、登録し、番号をつけ、図書貸し出しカードを貼り、、、、すべて手作業。
図書の分類ができる、国立図書館員とSVAスタッフが、皆に指導しながら進めます。
何千冊の本を前に、気の遠くなるような作業です。
前日の夕方、公共図書館を管轄する県情報文化局職員、関係者総動員で準備し、オープンに間に合うか?
久しぶりに会ったスタッフは、「ウドムサイは寒い~~」といってジャンパーを着こんでいましたが。開館に向け頑張っていました。
そうこうしながら、、、朝を迎え
ついに、開館。
(夜9時まで、関係者の皆さん炊き出しをしながら頑張ってくださいました)
絵本が、図書が、静かに利用者を待っているようです。
SVAが建設をラオスで建設支援した公共図書館はサワンナケート県、ヴィエンチャン首都、ヴィエンチャン県、サイヤブリ県に続いて、このウドムサイで6館目。ルアンパバーン県の改築事業を入れると7館目になります。
ラオスの各県に公共図書館がある。その存在が確実に人々の意識の中に定着してきている今年、建設支援としては集大成の8館目の公共図書館建設に着手します。
今回のおまけ、、、
ウドムサイ公共図書館開館仕事の後の一杯、ビアラオを注文。
すると、おばさんがビアラオと霧吹きを、、、
食堂が飼っている猫が近づいてきた時の撃退用グッズのサービスでした
(遠くのテーブルに寝てる猫。見えないですね、、)
*ウドムサイ公共図書館支援は、国際協力機構(JICA)の資金で実施している3カ年の公共図書館支援事業の活動の一部として実施しました。
ラオス事務所所長
伊藤解子