2011.02.11
海外での活動

北の街に公共図書館オープン

ラオス

SVAラオス事務所の伊藤です。

2月中旬になり、ヴィエンチャンの朝夕の冷えもおさまってきました。

そんなか、今も朝夕冷える北部はウドムサイ県に、新たに公共図書館が完成しました!

※建設進捗報告は鈴木スタッフのブログをご覧ください

ラオス、ウドムサイ県でのこと

ウドムサイの街から中国国境まで陸路で3時間ほどの距離。

ヴィエンチャンからは、夕方4時にバスに乗り~次の日の朝9時に到着する距離。

つまり、中国のほうが近いこの街では、あらゆるところに、中国語の看板や標識があります。

先日、中国政府が、国境からここウドムサイを通って、タイまで行く鉄道建設を発表。

このままだと中国語圏にもなりかねないあせる
そういうウドムサイに、SVAの公共図書館の中では最北の山の中の公共図書館がオープン。

子どもから大人まで全年齢層を対象にした図書の蔵書があるため、図書の分類作業が大変です。

SVAスタッフも1月中旬から2週間、ウドムサイに滞在して、図書館開館準備を行ってきました。

図書の図書館のスタンプを押し、すべての図書の分類確認をし、登録し、番号をつけ、図書貸し出しカードを貼り、、、、すべて手作業。

図書の分類ができる、国立図書館員とSVAスタッフが、皆に指導しながら進めます。

何千冊の本を前に、気の遠くなるような作業です。

前日の夕方、公共図書館を管轄する県情報文化局職員、関係者総動員で準備し、オープンに間に合うか?

久しぶりに会ったスタッフは、「ウドムサイは寒い~~」といってジャンパーを着こんでいましたが。開館に向け頑張っていました。

そうこうしながら、、、朝を迎え

ついに、開館。

(夜9時まで、関係者の皆さん炊き出しをしながら頑張ってくださいました)

絵本が、図書が、静かに利用者を待っているようです。

SVAが建設をラオスで建設支援した公共図書館はサワンナケート県、ヴィエンチャン首都、ヴィエンチャン県、サイヤブリ県に続いて、このウドムサイで6館目。ルアンパバーン県の改築事業を入れると7館目になります。

ラオスの各県に公共図書館がある。その存在が確実に人々の意識の中に定着してきている今年、建設支援としては集大成の8館目の公共図書館建設に着手します。

今回のおまけ、、、

ウドムサイ公共図書館開館仕事の後の一杯、ビアラオを注文。

すると、おばさんがビアラオと霧吹きを、、、

食堂が飼っている猫が近づいてきた時の撃退用グッズのサービスでした

(遠くのテーブルに寝てる猫。見えないですね、、)

*ウドムサイ公共図書館支援は、国際協力機構(JICA)の資金で実施している3カ年の公共図書館支援事業の活動の一部として実施しました。

ラオス事務所所長
伊藤解子