2012.06.15
海外での活動

先生が楽しければ子どもも楽しい

ラオス

ラオス事務所の伊藤です。

今週、ヴィエンチャンである研修会を開催しています。

参加者は圧倒的に女性ばかり。

幼児教育に関わる、教員養成短大の先生、幼稚園の先生たちです。

ラオスでは、小学校の就学率が改善してきましたが、まだ、留年率、退学率の高さが課題。

ずっと家庭で育ってきた子どもが、小学校に突然はいって授業についていけないこと。

人口の60%を占める少数民族の子は、小学校で先生が話し、教科書に書いてあるラオス語を理解できないこと。

も、大きな原因のひとつです。

そこで、幼児教育、就学前教育が重要視されています。

いつもは小学校の先生や公共図書館員を対象に研修している私たち。

今回は、日本からのご支援で、専門家も講師としてご参加いただいたこの研修会を、

調整し、一部講師もつとめることになりました。


研修会直前。真剣な表情で準備の会議をする、図書館事業課スタッフ。

初めての試みに、心配で心配で、、、会議で、あれこれ注文をつける、私。

その結果、、


休み時間もそっちのけで、作業に勤しむ先生もいたり、


ブレイクもみんな和めるわきあいあいな雰囲気で ← これも研修調整の一部です

当日も順調にすすめています。

これも、ぎりぎりまで準備を頑張ったスタッフの気持ちが伝わっているようです。


SVA17年目のカンポンの読書推進についての理論


合計18年目のミンチェンのいろいろな読み聞かせの方法


1年目のヴァンサイの読み聞かせデモンストレーション


そして、この人7年目のカムコン(一番右)による、各セッションのまとめ。

更に、せっかくヴィエンチャンで実施しているので、ヘルプと、自ら勉強も兼ねて参加した

アドミニや学校教育事業課スタッフとともに、みんなで自ら楽しみ、協力しているからこそでもありましょう。

あれもない、これもない、と先生が口にするラオスの教育現場にいて、

けれど、

自分の身の回りにある自然からの、素材を教材にすることも学び。

子どもたちのことを中心に考えることも学び。

できることがたくさんあることも学んだ先生たちから、

お礼の言葉が何度もでてきました。

そこで、専門家の先生がはなされた言葉。

「私もとても楽しかったですよ。

大切なのは、先生が楽しんでいれば、子どもたちも楽しいということ。」

そういう教育現場に、

ラオスの多くの学校がなるように、

データやいろいろ分析して私たちが活動する目的の実際は、

そういうことなんだと、思い、

この大切な多くの言葉が、しっかり参加者に届きますようにと、心から通訳させていただきました。

エアコン故障で汗だくのなかやってきた研修も残すところ、今日一日。

これから、2週間、北部、南部を回る予定。

うるさい所長ぬきに、更に、改善して頑張ってほしいと思っています。

ラオス事務所・伊藤解子

(社)シャンティ国際ボランティア会ラオス事業へ