2018.07.28
海外での活動

ラオス:年次研修会の実施

ラオス

こんにちは、ラオス事務所インターンの松永です。

日本は猛暑日続きである一方、ラオスはただいま雨期の真っただ中です。気温が下がったせいで、これまで毎日耳にしていた移動アイスクリーム屋さんの独特の明るいメロディも久しく聞いておらず、少し寂しい気持ちになります。

そんな中、7月16日~19日まで年次研修会のため、ラオス事務所職員とともに隣のシェンクワン県に行ってまいりました。

隣の県とはいえども、事務所のあるルアンパバーンからは330km以上離れており、なおかつそこまでの道は山を削って作られたものですので、整備されていないデコボコ道ばかりです。時には水牛の群れの中を掻き分けて進み、連日の雨の影響で川と道が一色単になった道のりを水しぶきを立てながら進み、約7時間をかけて目的地に無事到着しました。

私たちが滞在したホテルから見えるシェンクワンの街並みです。

シェンクワンの街並み

年次研修会の目的は、3つあります。

1つ目は、事務所および事業運営の方針の伝達、規則の周知徹底です。ラオスには事務所がルアンパバーン、ヴィエンチャン、ヴィエンカムの3ヶ所にあり、全員で顔を合わす機会はなかなかありませんので、こういった機会はとても貴重です

2つ目は、各課の業務の共有と協議です。各課の代表が業務内容を資料を使いながら発表をし、質疑に応答しました。

個人的に最も印象的だったのは、発表者側が質問者の質疑に対して答える際に「自分はこう考えるけれども、あなたはどう考える?」と相手の意見を傾聴し、更なる改善策を考えようとする姿勢でした。こういった姿勢は、互いのスキルアップにつながる大切なものだと思います。

3つ目は、チームビルディングです。一人ひとりが主体的に行動し、チーム一丸となって目標を達成するためには、一緒に働く仲間の考えや強みを理解し、互いに学びあう関係作りが必要不可欠です。研修の中では、ラオス事務所が目指すビジョンについて2チームに分かれて話し合いを行い、その後発表をしてもらいました。初めは、多くの職員が「ビジョン」という抽象的な言葉に頭を抱えておりましたが、「私たちは社会にどのような影響を与えていきたいのか」、「シャンティができることって何だろう」など具体的な行動やキーワードが出てからは、各グループとも話し合いが白熱しておりました。話し合い時の彼らの言葉や表情からは、ラオスの教育とラオスの未来を担う子どもたちに対する熱い想いを強く感じました。

『ヴィジョンについて話し合うことは大変であったが、一緒に働く仲間と目指すべき目標を共有できたことは有意義であった』と多くのスタッフが言っていました。

今研修会の中での学びや気づきを生かし、ラオス職員一同力を入れて業務に邁進してまいります。