2014.06.15
海外での活動

夜間小学校教員研修が開始しました

ミャンマー

こんにちは。
ミャンマー事務所の中原です。

ミャンマーでは今月6月初旬から新学期が開始、SVAが支援を行う夜間小学校についても同様です。
先週、夜間小学校教員への研修会が1週間、ヤンゴンにて開催され参加してきました。SVAの支援対象となっているタヤワディ県はこれから研修に入ります。
今回のヤンゴン地域では23タウンシップから440人もの教員が集まり、12クラスに分かれて学んでいました。
研修会では、30人の講師が各教室にてミャンマー語、英語、算数、社会一般の4科目を指導、その他グループワークや模擬授業などが行われていました。

カウンターパートであるMyanmar Literacy Resource Center (MLRC)講師による研修会風景

カウンターパートであるMyanmar Literacy Resource Center (MLRC)講師による研修会風景

夜間小学校は5年間かかる初等教育過程をレベル1、レベル2の2年間で修了できる短期学習です
が今年は89タウンシップの550ヶ所が対象、登録児童数はレベル1が6,000人、レベル2
が5,000人の計11,000人です。ちなみに昨年の対象地域は80タウンシップ、
登録者数8,000人だったとのことですが、夜間学校対象の児童は国内にはまだ多く存在してい
ることから、限られた予算の中であっても、今後ももっと対象地域を増やしていきたい、
とMLRC職員の方は話されていました。

研修会の参加者は圧倒的に20~30代の女性でしたが、中には50代後半の方の姿も見られました。
教員を定年退職した後、まだまだ子どもたちの教育のために役に立ちたいと自ら参加されている
ということでした。

左女性:退職後、夜間学校の教員として研修会に参加

左女性:退職後、夜間学校の教員として研修会に参加

今回はヤンゴン市内にある中学校校舎を研修会場として使用していましたが、遠方から参加教員は1週間、教室に寝泊まりし、トイレや水浴びなど不便さがある中でも疲れた様子も見せず、アットホームな雰囲気で学ぶ姿がとても印象的でした。

家計を支えるために仕事をしなければならず学校に通えない子どもたちにとって、これから夜間学校で勉強ができることは本当に何よりの楽しみになっていることだと思います。今回の研修会に参加した教員、そして子どもたちが顔合わせをする日が、待ち遠しい限りです。

ミャンマー事務所
中原 亜紀