2014.06.29
海外での活動
ガンバリマショウ!
ミャンマーでは仏教が人々の生活に深く根ざし、
国家が本来担うべき社会福祉の多くをお寺が代わりに担っています。
公立小学校へ通うことのできない貧困世帯の子どもたちの多くが、
完全無償の寺院小学校へ通っています。
寺院小学校の数は年々増え続けています。
寺院小学校の運営資金は政府からの補助がなく、
寺院やコミュニティが負担しているため、厳しい運営状態に置かれています。
こちらのザヤテュカ寺院小学校もその例に漏れず、
建物がひどく老朽化しており、ごらんの通り非常に危険な状態です。
「床も穴が空いているんです・・・」と物悲しそうな校長のウピニョバタ僧侶。
入学を希望する貧困層の子どもは後を絶ちません。
子ども達を受け入れるべく、先生や地域の人々と日々智恵を絞り、
寄付や托鉢で運営費を捻出されています。
SVAが建設支援予定の同学校は、
地域住民から構成される学校建設委員会を中心にボランティアの労働者を募り、
整地工事など自分たちの力にて行ってきています。
地域住民、学校の若い先生たちの熱意と行動力にはこちらも驚くばかりです。
(喧々諤々の建設ミーティングに参加する建設委員会の皆さん)
(同学校に通う村の子どもたち)
子どもたちが安心して勉強できる環境を早く作ってあげたいと思っています。
校長のウパニョバタ僧侶は熱意溢れる、かつ少しチャーミングな方ですが、
これまで何度かお会いする中で1つの日本語を覚えてくれました。
「ガンバリマショウ!」
校長を初めとする建設委員会と共に、着実に学校建設事業を進めてまいります。
「みんなで一緒に、ガンバリマショウ!」
(先日出張で訪れたミャンマー事業担当の藤川と共に)
ミャンマー事務所
本丸 愛子