はじめての勉強
ミンガラーバー!ミャンマー事務所の長沢です。
昨晩、ピーは大雨と雷で夜中はザーザーのピッカピカでした。しかも雷雨がおそらく1時間くらい続いていたため、今朝事務所に来たスタッフはどこか寝不足気味・・・。あるスタッフ曰く、早朝にはさらに雹が降ったとのこと。季節の変わり目にしては激しいなと実感しております。
先日、ノンフォーマル小学校(夜間小学校)の視察に行ってまいりました。こちらのジョービンター村の授業は昼の時間帯で12時から14時です。多くの生徒が午前中外に働きに出ているため、この時間に設定しています。
こちらの女の子、私たちが到着した時は他の子どもたちの分から外れ、じーっと私たちスタッフと先生が話しているのを見ていました。地域担当者にこの子のことを聞いてみたところ、名前はピューピュエ、10歳で一度も学校に通ったことのないことが分かりました。
話を聞くと、彼女は7人兄妹で他の兄妹もみんな学校へ行っていないとのこと。長男は以前公立の学校に行っていたけども、途中から行かなくなり、その後は他の兄妹も含めて学校に通うことはなかったそうです。ところがピューピュエちゃんは、近所の友達がこのノンフォーマル小学校に通っているのを見ていて、自分から「私も行きたい」と親に話したそうです。幸運なことに親が通うのを許可し、それ以来彼女はレベル1(小学校低学年レベル)のクラスに参加しています。
学校に通ったことがないので、読み書きが全くできない彼女。現在はビルマ語の文字を一つ一つ練習中。ノートにぎっしりと書かれたビルマ語の文字は、ビルマ語初心者の私でも間違いが分かる段階ではありますが、一文字ずつ丁寧に書き続けている姿に私たちスタッフは感動しました。
地域担当者は「この子は特別で、レベル1の授業を受けてはいますが、他の子どもたちとは別にまずはビルマ語の文字を覚えることから始めています。先生も他の生徒たちもピューピュエが頑張ってるのを応援したいんです。勉強したことがないので、すぐに飽きてしまうこともあるのですが、それでもいいんです。彼女は自分からまたノートに向かい始めるので、それまで見守っているんです。」とお話し下さいました。
この子は未来の希望なんだなぁと、話を聞いていて、また彼女を見ていて感じました。
邪魔をしないようにとカメラを向けると、珍しいからか笑顔で常にカメラ目線。撮った写真を見せると、さらに笑顔。なかなか勉強している横顔を撮らせてくれませんでした(笑)
頑張るんだよーと最後、通じない日本語で言い残してこの日は村を後にしました。
ミャンマー事務所 長沢有華