2019.03.02
海外での活動

ミャンマーの夏休み事情

ミャンマー

ミンガラバー(朝晩兼用ミャンマー語こんにちは)!ミャンマー事務所の伊藤です。

日本は少しづつ春に向け、寒さが和らいでいる頃かと思います。ここミャンマーでは、夏です。

え?ミャンマーは、一年中夏なのでは?と思ったそこのあなた。

違うんです。

実はミャンマーにも大きく分けて、3つの季節があるんです。乾季と雨季と暑季。(私もミャンマーに赴任する前まで知りませんでした)

ちなみに、この3つの季節を題材にして、当会より紙芝居も出版し、現地で親しまれています。
three seasons

今、ミャンマーは、まさにこの暑季にあたる、夏なのです。乾季の終わりから雨季の前にあたる3~5月が、一年の中でも最も暑くなります。

そんな暑い時に一番なのは、休むこと。ですよね?

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(驚かせてしまったらごめんなさい。ちゃんと生きていますが、ブタも暑さに耐え切れない様子です。)

ということで?、ミャンマーの学校はこの時期夏休みとなります。

またミャンマーの学校年度は6月からが新年度となるため、この夏休みは学年が変わる前の長い休みとなります。(厳密には、2月から3月上旬は学年末のテスト期間となり、この間学校は通常の授業は無くなり、テストモード一色となります。テストは学年ごとに期間を分けて行われ、テストが終わった学年から休みです。)

さて、そんなテストから開放された後の長い休み、一体子どもたちは何をしているのでしょうか。

当会ミャンマー事務所スタッフたちに聞いてみると、

その1 塾に通う
その2 僧院や地域の人々によって開講される教室(通称:ダマスクール)に通い、仏教を中心に勉強をする
その3 出家する(ミャンマーでは、一週間だけなどの短期出家が可能)
その4 習い事に通う(ヤンゴンなどの都市部のみで可能)

何と真面目なのでしょうか。自分が小学生だった頃の夏休みなど、ただただ遊び呆け、8月31日に必死に宿題を終わらせていた、等とは迂闊に言えません。もちろん地域や家庭の環境にもより異なる様ですが、一般的に夏休みは何かを学ぶ期間となる様です。

実際、先日訪れた僧院学校にても、

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見事に勉強していました。仏教の教科書をひたすら読んでいました。

厳しい暑さから、寝転がってはいるものの、教科書を読み続ける姿は、如何にもミャンマーらしく思えました。

ミャンマー人は一般的に、本当に真面目で学びに熱心な人が多いです。当会のミャンマー人スタッフも、週末や勤務時間外には、語学学校や経理の資格等を取るための塾に通ったりしています。

その一方で、学ぶ内容はいつも基本、暗記です。教科書に書かれていることを、ひたすら暗記します。

体験学習やクリエイティブな学びの機会は、ヤンゴンなど都市部を除いたら皆無といっても過言ではありません。自分の夏休みがクリエイティブだったかと言われると疑問ではありますが、あの頃にしか出来ない遊びは貴重だったと思います。

40度を超える猛暑が続くミャンマーの夏。子どもたちが、少しでも楽しめる夏休みとなったらなぁ、と願う私でした。

いつも当会のブログを読んで頂き有難うございます。