【ネパール地滑り】ネパール学校建設の事業地で地滑りが発生
2020年9月8日、シャンティがネパール事業で学校建設を行っている村で、連日の豪雨による大規模な地滑りが発生しました。行政や他のNGOが支援を開始しましたが、被災したインドラヤニ村の村長から、シャンティにも支援要請があったため、家屋を失った115世帯470人にガスコンロとボンベを支援します。
【ネパール地滑り】学校建設事業地で家屋を失った115世帯470人にガスコンロとボンベを支援
【ネパール地滑り】インドラヤニ村地滑り被災者支援事業を完了
避難テントで暮らす被災した村人
シャンティは、外務省の日本NGO連携無償資金協力の助成により、ネパールで、ヌワコット郡、ラスワ郡の被災小学校における防災能力強化事業を実施しています。インドラヤニ村が位置するヌワコット郡は、首都カトマンズから北方約60kmに位置する、少数民族が多く暮らす山間部の貧困地域です。2015年のネパール大地震では、多くの学校が倒壊し、インドラヤニ小学校もその一つです。シャンティはインドラヤニ村で耐震構造の新校舎を建設していましたが、新型コロナウイルス感染拡大のため、工事が中断し、完成が遅れています。
新型コロナウイルス感染拡大前、2020年1月時点、建築途中の新校舎の様子
インドラヤニ小学校は、山の斜面に立っているので、地滑りを防ぐため、防御壁(擁壁)を建設しました。また、子どもたちがこの防御壁から落ちないように、防御壁の上にフェンスも設置します。地滑りは、学校のすぐそば、児童が暮らしている村を襲いました。学校建設途中の新校舎には、今回の地滑りの被害はありませんでした。
インドラヤニ小学校に建設中の擁壁
ネパールでは新型コロナウイルスの感染が拡大しており、一方で厳しいロックダウンによって経済的に大きな打撃を受け、特に貧しい人々の生活が困窮しています。収入が減って生活がままならなくなった人々の声を受け、感染状況は悪化している中、政府は首都を中心に、ロックダウンとその緩和を繰り返しています。
防災事業を実施している事業地を襲った自然災害。本当に自然災害は、いつ来るかわからないと改めて思いました。コロナ禍の中、被災し、家を失ったインドラヤニ村の人たちに、緊急支援物資を届けるため、ご協力よろしくお願い申し上げます。
事業サポート課 竹本
※本事業は、2020年9月28日に完了しました。
ご支援、ご協力いただき、まことにありがとうございました。