2019.08.09
開催終了

夏休み子どもボランティア「おやこで絵本を作ってアジアに届けよう」 2019開催報告

イベントレポート
ボランティア
夏休み
絵本を届ける運動

2019年8月1日にDNPプラザ2階イベントゾーンにて、夏休み子どもボランティア「おやこで絵本を作ってアジアに届けよう」を開催しました。

https://sva-old.skr.jp/wp/?p=33665

夏休みの自由研究として、アジアの「本を知らない子どもたち」と、その子どもたちの暮らし、世界の現状について学んでもらい、アジアの子どもたちに届ける絵本づくりに協力してもらうイベントを、大日本印刷株式会社(DNP)とシャンティが主催しました。午前と午後の2回開催し、32組の親子にご参加いただきました。

【放送日決定】イベント当日、テレビ番組の取材がありました

イベント当日、SDGsの課題解決に取り組む人に密着し活動を紹介するフジテレビ「フューチャーランナーズ~17の未来~」の取材がありました。イベントの様子やシャンティ国際ボランティア会事務局長 山本英里のインタビューなどが放送される予定です。

(地上波) 2019年9月11日(水)22:54~23:00
(BSフジ)2019年9月21日(土)21:55〜22:00

▼公式HP(地上波放送後に動画がアップされる予定)
フューチャーランナーズ – フジテレビ

▼BS再放送後1ヶ月後に記事化予定
フューチャーランナーズ~17の未来~ – FNN.jpプライムオンライン

 

シャンティと大日本印刷(DNP)との共催イベント

1876年の創設から、“世の中の役に立つ知識を広める”という目標を掲げて、本だけでなく新聞や絵本などの出版に取り組んできた大日本印刷(DNP)は、シャンティの「絵本を届ける運動」の趣旨に賛同し、会社としてアジアの子どもたちに絵本届けるために協力してくださっています。そんな本に関わる両社が協力して、夏休み中の親子向けにイベントを開催しました。

アジアの子どもたちの暮らし

まず、アジアの子どもはどんな暮らしをしているのかについて、シャンティ事務局長の山本英里より子どもたちに紹介しました。

「世界ではどのくらいの子どもが小学校に通えていないのでしょうか?」
「どれくらいの大人が読み書きをすることができないでしょう?」

クイズを出題し、子どもたちに世界の現状について考えてもらいました。
正解に一喜一憂しながら、普段の生活の中では意識しづらい現状について考えてもらいました。

「難民」という言葉の意味や、タイの難民キャンプに暮らす子どもたちの生活の様子についても説明しました。学んだことは、配布したワークシートに記入できるようになっています。

ワークシートには難民キャンプの暮らしだけではなく自分たちの暮らしを記入する欄もあります。難民キャンプで暮らす同年代の子どもたちの生活と日本の生活は何が違うのかに気づき、より身近にこの問題を感じてもらえたのではないかと思います。

なぜ絵本を届けているのか

シャンティはこれまで31万冊以上の本をアジアの国々に届けてきました。私たちが本を届けている理由は「生きる力」を身につけられるよう「学ぶ場所」を作りたいからです。

アジアにはまだ「本を知らない子どもたち」がたくさんいます。絵本は「言葉を知る喜び」や「新しい世界」を教えてくれます。子ども達に嬉しい・楽しい気持ちを届けることもできます。

世界ではいまだに7億5800万人が、文字の読み書きができません。文字の読み書きができないと、安定した仕事を得ることが難しく、貧困から抜け出せない「負の連鎖」に陥ってしまいます。そんな負の連鎖を断ち切るためには、「学べる場所・機会」を用意することが必要だと考えています。

翻訳絵本を作ろう

アジアに絵本を届けることの大切さが分かったところで、いよいよ絵本作りです。数種類の絵本の中から好きなものを選び、翻訳シールを貼っていきます。今回はカンボジアとラオスへ届ける絵本に翻訳シールを貼ってもらいました。

台紙からはさみでシールを切り取り、表紙から順番にシールを貼っていきます。

翻訳シールを貼った絵本が、アジアの子どもたちにとって初めて読む絵本になるかもしれない。そんな絵本を作るため、真剣にシール貼りに取り組んでくれました。

最後に、シールを貼った人の名前が分かるように、自分の名前を現地の言葉で書き込みます。(名前は「あいうえお表」を見ながら書き込みます)日本語とは違う独特の文字にみんな興味津々でした。

絵本貼り体験に参加した証明としてシールプリントをプレゼント

作った絵本はアジアの子どもたちへ送るため、手元には残りません。絵本づくりに参加した証明が残るようにと、絵本を手にした記念写真を撮影し、DNPプラザのプリントマシンで印刷したシールプリントをプレゼントしました。

夏休みの宿題として「ボランティア参加証明書」を授与

最後に、夏休みの宿題として学校へ提出できるよう「ボランティア参加証明書」を授与いたしました。

アジアについて、難民についてほとんど知らなかった子どもたちが、一生懸命絵本を作っている姿がとても印象に残りました。少しでもシャンティの活動に興味を持ちこれからも「絵本を届ける運動」やボランティアに参加してくれたら嬉しいです。

【イベント報告】
広報・リレーションズ課 インターン
波多江 美奈、吉野梨沙

 

【放送日決定】イベント当日、テレビ番組の取材がありました

イベント当日、SDGsの課題解決に取り組む人に密着し活動を紹介するフジテレビ「フューチャーランナーズ~17の未来~」の取材がありました。イベントの様子やシャンティ国際ボランティア会事務局長 山本英里のインタビューなどが放送される予定です。

(地上波) 2019年9月11日(水)22:54~23:00
(BSフジ)2019年9月21日(土)21:55〜22:00

▼公式HP(地上波放送後に動画がアップされる予定)
フューチャーランナーズ – フジテレビ

▼BS再放送後1ヶ月後に記事化予定
フューチャーランナーズ~17の未来~ – FNN.jpプライムオンライン

 

アジアの子どもたちに届ける絵本について

現地の言葉に翻訳したシールを絵本に貼っていただいた絵本は、シャンティが活動している国や地域の学校や図書館などに配布し、子どもたちに楽しんでもらっています。シャンティ国際ボランティア会は、アジアの子どもたち「絵本を届ける運動」を1999年から行っています。

絵本を届ける運動」にお申し込みいただいた方には、絵本セット(絵本と翻訳シールなど)をお送りし、ご自宅などで絵本への翻訳シール貼り作業にご参加いただけます。あなたの作った絵本が、アジアの子どもたちにとって、生まれてはじめて読む絵本になるかもしれません。詳しい仕組みとお申し込み方法は「絵本を届ける運動-特設ページ」をご覧ください。