【開催報告】JICA地球ひろばオンラインイベント:国際協力の現場から~カンボジアの幼児教育事業~
東京・市ヶ谷にあるJICA地球ひろばにて4/29までシャンティの展示会が開催されています。それに合わせて、4/20にはオンライン講演会を実施しました。
テーマはカンボジアの幼児教育事業です。2023年3月までカンボジアに滞在し、幼児教育事業に携わってきたシャンティ職員石塚が講演しました。本イベントには学生や教育従事者など合計79名の方にご参加いただきました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
カンボジアの幼児教育事業とは?
カンボジアでは、小学校の一室を借りて3歳~5歳の子どもたちに向けたクラスを開講していますが、背丈の合わない机やいす、先生が一方的に子どもたちに話す「授業」が行われているため、子どもたちの集中力が続いていない様子が下記写真のように見られます。
カンボジアの言葉「クメール語」を学ぶ幼稚園の子どもたち
日本の専門家のアドバイスのもと、年齢層にあったよりよい教育を届けたいという想いで、シャンティが取り組んでいるのが「幼児教育事業」です。また、子どもたちが「楽しく、遊びや経験を通して学ぶ」幼稚園づくりを目指した教員研修を行っています。効果的な教授法(おはなし、教材制作、遊び、場づくり)と幼児にとって魅力的な教室環境を導入し、幼児教育の質の改善を支援しています。
砂場遊びの中にも、様々な学びや成長につながる要素があります。
シャンティは現地を「サポート」する存在
現地の教師からは、「以前に比べて、子どもたちと園庭に出て、外遊びをするようにしています。子どもたちは、走ったり飛び跳ねたり、教室の外に出て遊ぶのがとても好きなようです。今、幼稚園では園庭に砂場を作ることを検討しています。」といった声があり、また子どもの親からは「子どもたちが整理整頓をよくするようになりました。」といった前向きな声が多く寄せられていると石塚は話します。
今回オンライン講演会にご参加いただいた方からも大変多くのコメントをいただきました。
「幼児が授業に飽きないために様々な工夫がなされていてとても興味を持ちました。特に自然豊かなカンボジアの特色を生かして、体験授業を取り入れていることがとても楽しそうだなと思いました。日本でもできる取り組みとして翻訳絵本の作成があると仰っていたので調べてみようと思います!貴重なお話を聞く機会を設けてくださりありがとうございました!」
「JICAの草の根事業の求人で知ったカンボジアの幼児教育ガイドブックについて、実際に作成に関わった方の話を聞くことができ、現場の様子や課題と成果についても写真や動画でよりわかりやすく知ることができ、大変貴重な機会を得ることができました。ありがとうございました。」
シャンティはこれからも、カンボジアの人たちと共によりよい「幼児教育事業」実施にむけ取り組んでまいります。
担当 広報・リレーションズ課