2023.06.12
開催報告

【イベント開催報告】無印良品銀座店での翻訳絵本づくりワークショップ

イベントレポート
ミャンマー
絵本
絵本を届ける運動

6月8日(木)に無印良品銀座店にて、ミャンマーへ届ける翻訳絵本づくりワークショップを開催しました。


無印良品銀座店のワークショップ会場

*無印良品を運営する良品計画様とは、シャンティが東京都豊島区で実施している在留外国人への包括支援事業において相談会やフードパントリー開催時の支援物資や場所の提供をして頂いたご縁があり、本イベントの開催に繋がりました。

ワークショップには16名の方にご参加いただきました。
まず初めに、ミャンマー事業を担当する職員から、ミャンマーでの活動内容や2021年2月に発生した軍事クーデター以降の現地の様子などについてお話しました。「なぜミャンマーに絵本を届けているの?」「現地ではどのように読まれているの?」といった点などにお答えするかたちで、絵本が届く先のことや現地の子どもたちの様子を動画を交えながらお伝えしました。

そして、いよいよ翻訳絵本作りスタートです。

今回は『ぐりとぐら』『はらぺこあおむし』の2作品を持参し、参加者に絵本を選んでいただきました。

『はらぺこあおむし』の表紙に翻訳シールを貼っているところです。翻訳シールは一度に全てのシールを切ってしまうと、貼るページが分からなくなって(ビルマ語が読めない)しまうため、1カ所ずつ切っては貼る、切っては貼って、を繰り返します。

皆さん、とても真剣に作業されており、上の写真からも集中具合が伝わってきます。

展示用として、ミャンマーで出版した絵本も準備しました。シャンティは、子どもたちに質の高い絵本を提供するために、創作物語や現地に伝わる民話などを題材にした絵本や紙芝居を、現地の作家やイラストレーター、編集者らとともに制作・出版を行っています。

参加者からは、
「初めての翻訳絵本作りだったが楽しかった。シールの上下を区別するための工夫は、よく考えているなと思った。皆で集まって出来る場があるのはいい。」
「寄付を払う支援だけでなく自分で手を動かして参加できたので、目に見えて支援を実感できた。とても良い活動だと思った。」
「日々子どもに接する仕事をしており、子どもたちには沢山絵本を読んでもらいたいと思っている。翻訳絵本作りは自分にもできそうだと思い参加した。」
「日本で国際交流ができると思っていなかった。」
といった感想をお寄せいただきました。

参加者全員が、今回が初めての翻訳絵本作りとのことでしたが、どの絵本もとても丁寧に作っていただきました。改めて、ワークショップへのご参加ありがとうございました。

完成した絵本は、今年8月中旬頃の現地到着に向けて、この後東京事務所での点検作業や段ボールへの箱詰めを進めていきます。発送状況などを今後もブログで紹介してまいりますので、ぜひご覧ください。

広報・リレーションズ課
佐々木

<写真内の絵本>
『しんせつなともだち』作:方 軼羣、訳:君島久子、画:村山知義、福音館書店
『ぐりとぐら』さく:中川李枝子、え:大村百合子、福音館書店
『はらぺこあおむし』作:エリック=カール、訳:もり ひさし、偕成社