2025.12.26
開催報告

【開催報告】アフガニスタンとつながる~クラフト販売会・対談会~

イベントレポート
クラフトエイド

12月18日に、シャンティのフェアトレード事業 クラフトエイドのイベントアフガニスタンとつながる ~クラフト販売会・対談会~を開催いたししました。

当日は安井浩美さんをお招きし、アフガニスタンの商品を中心としたさまざまな商品の販売会を行いました。

■販売ブース

販売ブース全体

アフガニスタンの商品が会場いっぱいに並べられている様子

当日は安井さんにお持ちいただいた商品もブースに並び、来場された皆さまに直接手に取ってご覧いただくことができました。

会場にはアフガニスタンの鮮やかな民族衣装も展示いたしました。

アフガニスタンの民族衣装

 

■対談会 

対談会では、安井さんがクラフト工房「シルクロード・バーミヤン・ハンディクラフト」を立ち上げたきっかけから、それぞれの商品がつくられた背景、商品の特徴を朗らかにお話いただきました。

もともとかわいい・カラフルなものが好きだった安井さん。アフガニスタンで刺繍が上手な女性たちを集め、クラフト商品を一からつくり始めたそうです。

安井さんがデザインを構成することも多い一方で、アフガニスタン人の女性たちが次第に刺繍の技術を高め、現在では彼女たち自身がデザインを手がけたバッグも生まれるようになりました。

バッグの紹介

安井さんがデザインについて紹介されている様子

3種類をそろえたアフガン・手織りミニボストンバッグのうち、こちらの青色のバッグ。ササン朝ペルシャ時代の守護神、シンボルだったイノシシをかたどったバッグだそうで、この独特な色は当時の色素を調べて再現されています。

手織りミニボストンバッグの紹介

イノシシのかわいさに笑みがこぼれた対談会

また、実際に働いている女性たちの様子もお話してくださいました。中には、三世代にわたってシルクロード・バーミヤン・ハンディクラフトで働かれているご家族もいらっしゃるそうです。刺繍の技術が彼女たちの収入を支え、クラフト工房もまた、彼女たちの手によって支えられているということをお話しいただきました。

女性の就労が難しい状況の中で、家でできる仕事の貴重さを改めて実感します。

一目見ただけで引き込まれる、鮮やかな刺繍が施されたアフガニスタンのクラフトエイド商品ですが、安井さんのこだわりや作り手の女性たちを知ることで、いっそう心に残る存在になりました。

一つひとつの商品について詳しく知る機会が少ない中で、安井さんから直接お話を伺うことができた、非常に貴重な時間でした。

当日会場まで足を運んでくださった方、またオンライン配信で見届けてくださった方、まことにありがとうございました。

 

クラフトエイド