【追悼メッセージ】絵本作家 竹下文子さん
絵本作家の竹下文子(たけした・ふみこ)さんが3月10日、69歳でご逝去されました。
夫で絵本作家の鈴木まもるさんとの共著で『せんろはつづく』や『ピン・ポン・バス』といった人気作を数多く手がけられました。
シャンティでは、「絵本を届ける運動」を通して、竹下さんの代表作のひとつである絵本『なまえのないねこ』(文・竹下文子、絵・町田尚子/小峰書店)を、タイ国境のミャンマー(ビルマ)難民キャンプとミャンマーに合わせて、1,094冊届けてきました。
一匹の野良猫の気持ちを、子どもたちの目線で丁寧に描いたこの作品は、動物が身近な存在であるシャンティの活動地でも、子どもから大人まで親しまれています。
左がビルマ語、右がカレン語の翻訳絵本
子どもからのメッセージ
タイ国境のミャンマー(ビルマ)難民キャンプでシャンティが運営する図書館に通うローさん
わたしは、難民キャンプで生まれて、両親と暮らしています。
図書館へは、いつも物語を読みに行きます。私の好きな本は『なまえのないねこ』です。猫が好きだからです。わたしの家にも5匹のネコがいて、それぞれに名前をつけています。
大きくなったら、お医者さんになって患者さんの助けになりたいです。
シャンティの活動地には、貧困や紛争の影響で、思うように学ぶ機会を得られない子どもたちが多くいます。
どのような環境にあっても、子どもたちが学び続けていけるように、シャンティは「本の力を、生きる力に。」という想いを大切にしながら、安心できる場所をつくり、人を育て、学びと出会うための活動を続けています。
これまでに「絵本を届ける運動」を通して、日本から43万冊以上の絵本が海を渡り、多くの子どもたちのもとへ届けられています。
絵本は、子どもたちの想像力や好奇心を引き出してくれます。そして、自分で考え、前に進んでいくための「生きる力」を育ててくれます。
竹下さんの絵本もまた、これから先も活動地の子どもたちの心に寄り添い、「生きる力」を育み続けてくれることと思います。
シャンティ職員一同、感謝と共に、心よりご冥福をお祈り申し上げます。




