2025.01.01
メッセージ
新年のご挨拶_会長 若林恭英
新たな年を迎え、みなさまにおかれましては益々ご清祥のことと拝察申し上げます。
日ごろシャンティの活動を温かく見守ってくださる皆さまに、国内外での活動にひとかたならぬご支援を賜っておりますこと、改めて深甚なる感謝を申し上げます。
さて、昨今人災・天災が頻発しています。とりわけ昨年の元日に発災した能登半島地震におきましては、発災後まもなくシャンティは支援活動を開始しました。そして9月には再び豪雨災害に見舞われるという苦難に遭遇し、被災された方々の悲嘆は想像もできません。シャンティとしては今年も可能な限り伴走して参りたいと思います。
一方海外事務所においても気候変動にともなう豪雨で緊急人道支援を実施してきました。こうした中ではありますが、教育文化支援は実績をあげつつあり、各国間で共有しオールシャンティとして知見を高めています。
次々と頻発する紛争などにより世界の耳目が移ろい、あらゆる困難にある人々が忘れ去られようとしていることに危機感を覚えています。それがひいては支援の手が届かなくなることを意味しているからです。 私たちが目指すのは、一人ひとりが尊厳ある生き方ができる地球市民社会の構築です。困難に直面している人々を置いて去るということは、活動理念に背くことになりかねません。
シャンティは本年も活動地の方々の声を聞き、共に生き、共に学ぶ心を共有してまいりたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
写真:2024年12月6日シャンティの日記念イベントでの会長ご挨拶
会長
若林 恭英
サムネイル写真:川畑嘉文