【世界の現場から AIR MAIL】Fromミャンマー事務所
シャンティ国際ボランティア会は、アジア6カ国8地域に事務所をかまえ、教育文化支援を行っています。各国、各地の海外事務所から、現地の状況やシャンティの活動についてご紹介します。
今回は、ミャンマー事務所の現在をご紹介します。新型コロナウイルス感染拡大第二波にともない、9月から再びすべての学校が閉鎖されているミャンマー。オンラインプラットフォームを使用した研修や来年のための準備など、今できることを進めています。
パンデミック終息後のため今、できることを
ミャンマー事務所では2018年から2020年にかけて、バゴー地域の公立学校28校の図書館を支援してきました。ミャンマーでは2020年6月頃まで、新型コロナウイルスの感染拡大は落ち着いており、対象校で使用する図書や本棚、読み聞かせに使う道具などを準備しているところでした。
国内での感染拡大を受けて、学習が制限される子どもたちへの機会提供と、パンデミック終息後にスムーズな活動再開ができるよう読み聞かせ動画を作成し、FacebookやYouTubeに投稿してきました。9月以降、感染が拡大し、活動を中断せざるを得ませんでしたが、毎年行っている教員の学校図書館研修はオンラインに切り替えて実施することができました。参加者の漢族度はとても高く、現在はフォローアップ研修の準備を進めています。
Hot Topics
1.読み聞かせ動画を配信
感染予防のため自宅でのリモートワークを取り入れています。学校を訪問する移動図書館活動の代わりに、読み聞かせ動画を配信しています。動画配信は活動地以外の子どもたちにも楽しんでもらえるため、続けていきたいです。
2.オンラインプラットフォームを使用したトレーニング
私たちのプレゼンテーションの動画を共有する形での研修を実施。インターネットの接続を心配することなく、簡単にプレゼンテーションの動画を好きな時間にダウンロードして見ることができるようにしました。
3.読み聞かせコンテストを実施
東西バゴーと寺院学校、公立学校の教員を招待し、読み聞かせコンテストを開催。イベントには教員80人、生徒630人が参加しました。全国的にも読書に関するさまざまなイベントア開催され、国としても若い世代が読書の習慣を身に付けることを目指しています。
オンラインにすることですべての子どもたちが楽しめるように
学校図書館を継続することは、21世紀スキルに基づいた新カリキュラムで学ぶ子どもたちに質の高い教育を提供することを可能にし、たくさんのスキルを身に付けた生徒を育てることができると信じています。このパンデミックが終息し、すべての活動を再開できることを願っています。
「世界の現場から AIR MAIL」
本記事は、シャンティが発行するニュースレター「シャンティVol.308(2021年冬号)」に掲載した内容を元に再編集したものです。
※ニュースレター「シャンティ」は年4回発行し、会員、アジアの図書館サポーターに最新号を郵送でお届けしています。
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