2020.03.11
タイをもっとよく知るための6冊
シャンティは1980年代からタイで活動を続け、1991年には現地法人シーカー・アジア財団を設立し、スラムや農村、少数民族や移民労働者など弱い立場に置かれた人々に寄り添ってきました。タイは、日本とほぼ同時期から近代化を達成し、強い国づくりを進めてきた歴史を持ちます。2009年には、就学前3年間と高校までの15年は学費を無料にするなど、教育面での改革も進んでいます。
しかし一方で、移民労働者やスラム住民、山岳民族の子供たちの不就学問題などタイの教育事情にはまだ課題が残ります。また、政治面での動向も先の見通せない状況となっています。
今回は、タイの成り立ちや文化、人々の暮らしを知ることのできる作品をご紹介します。
1『タイの基礎知識 (アジアの基礎知識)』
- タイとの関わりが深い著者が綴るタイの興味深い基本情報。タイの文化・歴史・社会など様々な側面が分析され、タイの現在が包括的にまとめられている。タイへ行く前に読んでおきたい一冊。
2『物語 タイの歴史 微笑みの国の真実』
- タイ王国の成り立ちから、現在のタイまでの歴史が綴られている。列強諸国が存在感を広げる時代に独立を守り抜いたタイの政策や、現代までの成長の歴史を知る事が出来る。タイの歴史を網羅的に把握したいという方におすすめ。
3『北タイごはんと古都あるき チェンマイへ(旅のヒントBOOK)』
- タイ第二の都市チェンマイの食文化をめぐるトラベルブック。独特の文化を紡ぐ北タイの街並みや文化、おすすめのスポットを知ることができる。タイに旅立ちたいという方は是非!
4『地球の歩き方 タイ 2019~2020』
- バンコク、タイ東北部、タイ南部などタイ各地の情報が豊富に盛り込まれている。テーマ別の特集もあるので興味のある分野から読んでみても楽しい。タイへの旅のお供にもってこいの一冊。
5『世界の食文化 (5) タイ』
- タイ宮廷料理の歴史、出稼ぎ労働者の食生活、タクシー運転手のせわしないランチタイム…。タイの食文化・食生活について網羅的に解説されている。単に料理だけではなく、食を通じてタイの人々の暮らしぶりを知ることもできる。
6『タイを知るための72章(エリア・スタディーズ30)』
- 政治・経済・宗教・産業・教育・文化など様々な切り口からタイの姿を切り取る概説書。地域によって異なる食文化や、観光産業における問題など、タイの多様性や課題を感じることができるかもしれない。
タイへ訪れる際にぜひ参考にしていただきたい書籍です。機会があれば、ぜひご一読ください!
もっとよく知るシリーズ
・カンボジアをもっとよく知るための9冊
・ラオスをもっとよく知るための7冊
・アフガニスタンをもっとよく知るための7つの映像と書籍
・ミャンマーをもっとよく知るための6冊
・ミャンマー(ビルマ)難民キャンプのことをもっとよく知るための6作品
・ネパールをもっとよく知るための7つの書籍・映画
・タイをもっとよく知るための6冊