2019.03.28
読み物

今年の乾季は…

チュムリアップ・スオ(こんにちは/こんばんは)。

カンボジア事務所の川村です。

乾季の只中で、日中の気温が連日35度を超えているカンボジアですが、今年の暑さに限っては「異常」な様相を呈しています。

その最たるところですが、現在カンボジアでは国内全土を対象に計画停電および節電が実施中です。

つい先日、シャンティが事務所を置いているバッタンバン州でも計画停電が実施されたほか、プノンペン都では5月末まで計画停電を実施することが決定されました。

日本貿易振興機構(JETRO)の調べによれば、カンボジア国内の発電量の約40%以上が「水力発電」です。

今年の乾季の異常な暑さによって、電力需要が急増したことに加え、水不足による水力発電の不調が、今回の計画停電を招いたと考えられています。

計画停電中のバッタンバン市内:夜7時頃

計画停電中のバッタンバン市内:夜7時頃

実際のところ、電気なしの生活・仕事は想像以上に大変です。

炎天下の日中をエアコンなしで乗り切る忍耐力。

じっとしていても玉のように噴き出る汗との格闘。

通信回線がことごとくダウンしているので、Wifiやモバイル通信はもちろんのこと、電話も出来ない不便さ。

業務中、パソコンやスマートフォンのバッテリーが減ってゆくのを見るたびに募る焦燥感。

そして、バッテリーが切れてしまったときの絶望感。

電気のある快適な暮らしは、もはや空気のように自分のなかに染み込んでいるのだな、と改めて感じました。

今回の停電を含め、カンボジアで日々を過ごす中で様々なハプニングに遭遇し、自分の中の当たり前がそうではないことに気付く度に、人間の多様性や世界の広さを思い知ります。

何だか中身のないブログになってしまい恐縮ですが、いつもシャンティブログを読んでいただき、ありがとうございます。

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カンボジア事務所 川村 圭

※本活動は、外務省主催平成30年度NGOインターン・プログラムの一環として実施されています。