2019.01.10
読み物

カンボジアから明けましておめでとうございます。

皆さん、明けましておめでとうございます。

カンボジア事務所の加瀬貴です。

カンボジアにはお正月が3回来ると言われており、具体的には、1月1日、2月の旧正月(中華正月)、4月のクメール正月です。カンボジアの皆さんにとっては、4月のクメール正月が一番の新年になるので、1月1日はそれほど、盛り上がるわけではありませんが、都市部では大晦日にイベントが行われるなど、年越しを楽しむ人々も増えています。

さて、2018年は、カンボジアにとっても転機の年であったと感じます。総選挙の実施で、92年以降初めて、与党がすべての議席を獲得し、民主主義とは何かが問われています。順調な経済成長の基、その恩恵を得る人々がいる一方で、変わらない暮らしを続けている人々も多くいます。

変わりゆくカンボジアの今を、5年ぶりにカンボジアに再着任し、強く感じています。

5年の変化は非常に大きく、またゼロからカンボジアと、自分なりの関わりを模索していかなければならないと感じる日々です。

その一方で、カンボジアの皆さんの芯の部分はそれほど変わらないとも感じます。笑顔のすばらしさを最初に私に教えてくれたのはカンボジアの皆さんでした。辛いことがあったり、逃げ出したくなったりするときに、そんな私の現状をつゆ知らず、カンボジアの皆さんはにっこりと微笑んでくれます。

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カンボジア事務所の笑顔が素敵な職員たち(その1)

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カンボジア事務所の笑顔が素敵な職員たち(その2)

なじみとなった食堂やコーヒーショップ、商店などでは、「元気ですか?どこに行ってきたの?これから何するの?」など、いつもやさしく声をかけてくれます。

どう考えても日本語なまりが強い、私の拙いクメール語を聞いて、私が話したことを理解できない時もたくさんあるのに、いつも「クメール語上手だねぇ」と言ってくれるカンボジアの皆さん。

カンボジアの皆さんは、私たちからすれば、照れてしまい、なかなか面と向かって言えないことでも、ストレートに伝えてきます。

全力で今を楽しんでいたり、逆に憤ったり、彼らが持つ生きる上でのエネルギーにはいつも感心してしまいます。

そんなカンボジアの皆さんとのふれあいは、私にいつも勇気、頑張る糧を与えてくれています。

大好きなカンボジアに、また関わることができる喜びを日々かみしめながら、そしてなにより、困難に直面している人々がシャンティの事業との関わりを通じて少しでも未来に希望が持てるようになっているかを日々自問自答しながら、2019年も走っていきたいと思います。

カンボジアは素敵な国です。困難や課題もありますが、それに負けない魅力が詰まった国です。

皆さんとカンボジアでお会いできますこと、楽しみにしております。

2019年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

カンボジア事務所 所長

加瀬 貴