2022.10.13

新インターンのご挨拶

スタッフの声
緊急人道支援

はじめまして。地球市民事業課インターンの長濵美穂(ながはま みほ)です。10月より東京事務所にてインターンをしております。

今回は、私がシャンティのインターンに応募した経緯についてお伝えしたいと思います。

私は戦争や災害によって弱い立場にある人々を救うため、少しでも力になりたいと考え応募いたしました。契機としては以下2つのことが挙げられます。

1点目は、書籍にて戦時下における秩序の崩壊、それに伴う女性や子供といった弱者への暴力、抑圧の事実を知り心が痛んだことです。そこには平和な世界で過ごしてきた私にとって、目を疑う程の残虐な行為の数々が記されていました。この課題に対する根本的な解決は、恐らく戦争終結によってのみ達成されるのでしょう。しかし、私たちはそのような強大な力を持ち合わせません。ウクライナ戦争に関しては、世界各地で抗議デモやロシアに対する経済制裁が行われたにも関わらず、その効果は乏しいものでした。

従って私たち第3国が唯一成せることは、人道支援をもって困窮した人々へ手を差し伸べることだと確信しました。

2点目は、フィリピン留学にて「世界で起こる様々な事象の多くは間接的に自分との繋がりがある」という気づきを得たことです。

街中の人々の生活を観察したことや語学学校の先生との対話を経て、フィリピンの貧困を目の当たりにしました。ある男性の先生が「お金が無いため、28年間の中で唯一病院に行ったのは頭を打って気絶した時だけだった。」と教えて下さった時は大変心苦しく感じられ、貧困の背景に関心を持ちました。初めにフィリピン史の概要を掴む必要があると考え、現代史を中心に調べを進めました。その中で太平洋戦争下における日本軍の蛮行に関する記事を見つけ、驚きのあまり絶句しました。それらの出来事は、恐らく貧困を招いた直接的な原因ではないでしょう。しかし理不尽に多くの人に悲しみをもたらし、経済的な損害を与えたことは確かです。従って、日本がフィリピンの貧困に対して責任が無いかと問われれば、否定することは出来ないと考えます。

世界には様々な問題がありますがどこかで必ず自分に繋がりがあります。私たちは当事者意識を持ってそれらの問題を受け止める必要があると学びました。

以上の理由から国際協力や人道支援に興味を持ち、シャンティにてインターン生として働くことを決断しました。これから事業に対して理解を進め、お役に立てるよう日々精進してまいります。

どうぞよろしくお願いいたします。

地球市民事業課インターン

長濵美穂