読書の秋。本から築く平和
みなさん、読書はお好きですか?
こんにちは ネパール担当の竹本です。先日のブログでは、「食欲の秋」を取り上げ、スパイスカレーのレシピをご紹介し、23日のブログでは、「芸術の秋」と題し、ネパールのお土産をご紹介しました。今日のブログでは、いよいよ一番シャンティらしい「読書の秋」について、お話したいと思います。
食欲の秋。自己流スパイスカレーのレシピ
https://sva.or.jp/shanticolumn/20231012-2/
芸術の秋。ネパールのお土産紹介
https://sva.or.jp/shanticolumn/20231023-2/
秋は過ごしやすく、肌寒くなってきたら、屋内にこもって、まさに読書にぴったりの季節ですよね。みなさんが、本を読むのはおうちでしょうか、学校でしょうか?図書館でしょうか?日本ではたくさんの選択肢がありますが、世界には絵本に触れたこともない子どもたちが大勢います。シャンティは子どもたちに読書の機会を届けようと、様々な活動を行っています。
シャンティはネパールで、昨年、関係機関と協力して、初めて全国図書館調査を実施しました。ネパールには図書館に関する法律がありません。国立図書館も3館しかなく、他の図書館のほとんどが、住民の手でどうにか運営されているコミュニティ図書館です。これまで調査が行われていなかったために実態がわからないことも法制度化へのハードルとなっていました。この調査結果を発表する全国会議も行い、教育省、パートナーNGOのREAD Nepalと共同で開催し、全国の図書館や教育関係者など150人以上が参加しました。本会議では、公共・コミュニティ図書館振興のための「カトマンズ宣言」が採択され、図書館振興に向けた法・制度の整備、図書館への予算措置を進めていくことなどが盛り込まれました。
全国会議の詳細は下記のブログでご紹介しています。
ネパール初の全国図書館調査と図書館振興に向けた「カトマンズ宣言」
https://sva.or.jp/activitynews/220722npl/
全国会議の様子
実は、今日、10月27日は、文字・活字文化振興法によって定められた「文字・活字文化の日」です。日付は「読書週間(10月27日~11月9日)」の一日目にちなみます。読書週間のポスターなどを見たことがある方もいるかもしれません。まさに読書をしようという運動です。その成り立ちについて、公益社団法人読書推進運動協議会のホームページで調べてみると、下記の通り、書いてありました。
シャンティはアジア各国で、読書を通した様々な教育文化支援活動を行っています。具体的には、図書館の建設や運営、学校への図書室の設置を行っています。図書館がない地域では、本を運び、読書の機会を届ける移動図書館活動を行っています。日本のご支援者の皆様に、絵本に翻訳シールを貼っていただいて、その絵本を現地に届ける「絵本を届ける運動」という活動も行っています。難民キャンプでの図書館運営や、紛争地でも教育や絵本を届けようとしています。
ネパールで建設された図書館で絵本の貸し出し手続きを行っている子どもたち
「シャンティ」は、サンスクリット語で平和という意味です。図書館があること、本があること、文字を読むことができ、読書ができることを目指し、そして読書週間を作った人々の思いと同じように、読書を通じて平和な国を作ることができると信じています。
子どもたちが絵本を読んだことで、世界が広がり、平和な世界を築くことを願っています。
最後に、一冊でも多くの本と読書の機会を届けるために、ワンクリック募金へのご協力のお願いです。
シャンティは株式会社クニエ様が運営されるチャリティプログラムOne Click for Smileに参加しています。10月の寄付先がシャンティです。
One Click for Smile
https://www.qunie.com/donation/ocfs/jp/
上記のWebサイトを開いていただき、赤枠「Give Support 賛同する」を1クリックしていただくと、1クリックにつき100円がシャンティへのご寄付になります。子どもたちに、誰にでも「読書の秋」を届けるため、ワンクリック、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
ネパール担当 竹本