2023.04.24
読み物

入職のご挨拶

入職のご挨拶

皆様、初めまして。2月から新しくシャンティにパート職員として入職いたしました、瀧孝輔(たきこうすけ)と申します。

 

所属と担当は地球市民事業課の海外緊急人道支援担当になります。

 

 

【自己紹介】

出身は、東京です。大学で一人暮らしをはじめ、国際協力を主専攻に、哲学を副専攻として勉強していました。国際協力を主に、専攻してはいたものの、日本国内にも貧困など社会問題があることに気が付き、専らそうした日本国内の社会問題の勉強や活動ばかりをしていました。「日本国内にも困っている人はいるのに、なぜ私は国際協力を勉強するのか、自分にはどんな義務や責任が社会に対してあるのか?」そんな取り留めのない哲学的な問いを悶々と考える学生生活をしていました。

こうした問題をもっと勉強をしたいと思い、ポーランドのワルシャワ大学に留学をしました。「社会正義とは何か?」といったことを世界中の留学生と議論するような生活をしていました。

ワルシャワの風景

そんなある朝、スマホの緊急ニュースで見た「ロシアがウクライナに軍事侵攻を開始」という記事。ウクライナの隣国であるポーランドには、ウクライナから多くの避難民がやってきて、各地に避難施設ができ、連日の反戦デモが行わるのを目の当たりにしました。自分の身の回りで大きな変化が起こる中で、何か行動をしたいと考えるようになりました。そこからボランティアなどに応募するも、ウクライナ語を喋れない私は結局何もすることができませんでした。大学では正義について議論している自分に、できることは何もなかったという現実に、自分はこのままで良いのだろうか強く感じるようになりました。

ウクライナの国旗の色にライトアップされる橋

 

 

【帰国後、シャンティへ】

そんな心残りを持ったまま日本に帰国し、女性の自立支援を行うNPOで活動をしていました。その活動を通して、シャンティと知り合い、目の前にいる人の悩みに真摯に向き合い、一緒に問題を解決していくシャンティの人たちの姿を目の当たりにしました。またポーランドで新たにウクライナ支援を始めたことを知りました。こうした「共に」問題に向き合うことを大切にする人たちと一緒に活動をしたい、そしてそのことがウクライナ紛争をポーランドという身近な国で体験した自分の心残りを解決に繋がると思い、入職に至りました。

 

 

【伴走者になる】

NPOの研修で、「あなたのお陰で、良くなった」といわれる間は支援者としては未熟であるといわれました。目指すべきは空気のように目立つことなく、でも横にいて安心、信頼される伴走者であると習いました。相手の立場を教えていただくという謙虚な姿勢で、話を聴き、考え続けることで、初めて支援を「してあげる」という次元を超えて、一緒に問題に取り組むパートナーにさせてもらえると考えています。

 

この姿勢を忘れることなく、日々の活動に取り組んでいこうと思います。

 

 

皆様、これからどうぞよろしくお願いします。