カレン族の新年おめでとうございます!
あけましておめでとうございます!ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ事業事務所のスィラです。
今回は、カレン族の新年のお祝いについて皆さんにお伝えしたいと思います。
コロナ禍で迎える新年
カレン族の新年を祝うことは、世界中のカレン族にとって象徴的なことの一つです。新型コロナウイルス感染症の大流行が世界中の人々の生活に多くの困難と苦難をもたらしましたが、難民キャンプも例外ではありません。コロナの予防のための様々な制限は、今年のカレン族の新年行事を実施する上で最も難しいことでした。
バンドンヤンキャンプは、カレン族の難民キャンプの中で最も小さなキャンプの一つであり、コロナの感染者が少なく抑えられています。そのため、今年はバンドンヤンキャンプでのみカレン族の新年(2761年)を祝うイベントを開催することができ、キャンプの住民のみが参加することができました。他の難民キャンプは、コロナの感染者がおり、人々の移動や集会が厳しく制限されているため、新年を祝うイベントを開催することができませんでした。
新年のお祝いがスタート!
カレン族の新年のお祝いは、12 月中旬のスポーツトーナメントで始まりました。1月2日には、午前7時30分の感謝祭から始まり、その後、新年のごちそうをいただき、夜には歌合戦が行われました。
(歌合戦の様子)
1月3日には、誰でも参加できるポールをのぼる大会が行われ、ポールの頂上に最初に届いた人が勝者となりました。午後にはキャンプ委員とセクションリーダーが企画した親睦サッカー大会が行われました。また、夕方にはスポーツ大会、歌と踊りの大会のトロフィーの表彰が行われ、夜には新年のお祝いの最後として、コンサートが開かれました。
(ポールにのぼる参加者たち)
(サッカー大会で表彰されたチーム)
(歌の大会で表彰を受ける子ども)
人々を活気づけたお祝い
イベントの前にキャンプのスタッフから話を聞いた際には、彼らはイベントをとても楽しみにしており、企画や準備にも熱が入っているようでした。図書館スタッフからは、このような大きなイベントはコロナ禍で長い間開催できなかったため、子どもたちや青年たちがとても喜んでいるという話を聞きました。
難民キャンプに暮らす人々は、コロナの影響で長い間移動や集会を制限され、特に子どもたちや青年たちは図書館活動やレクリエーション活動に参加することができませんでした。このイベントは、彼らを活気づけたと思います。今年は他の難民キャンプや他の場所にいる多くのカレン族コミュニティがこのイベントを開催できませんでした。そんな中、彼らがこの特別な行事を祝うことができ、とても嬉しく思います。来年はコロナやミャンマーの情勢が落ち着き、カレン族の皆さんが新年を祝うことができ、彼らに希望がもたらされることを祈っています。
ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ事業事務所 スィラ