2022.05.11
読み物

難民キャンプの選挙

ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ

ハラゲー!(カレン語で「こんにちは」)ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ事業事務所のウェンです。

皆さんは、難民キャンプで選挙が実施されているのをご存じですか?

先月、難民キャンプで今年度のキャンプの運営委員たちを決める選挙が行われました。通常は3年に1度実施されますが、今回は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、実施できない期間を続き、例年よりも遅れての実施となりました。タイ・ミャンマー国境のすべての難民キャンプで選挙が実施されました。

この選挙で選出される運営委員たちは、キャンプ内組織、NGO団体、国際NGO団体、国際機関、国連機関などと協力して、キャンプの運営に携わります。

今回は、3月31日から行われたメラキャンプの選挙の様子をお伝えしたいと思います。

 

選挙では、性別、年齢、宗教などのバランスが偏らないように配慮がされます。選出される人数はキャンプの住民の人数によって決められ、メラキャンプの場合は11人が選ばれることになりました。

まず、各キャンプの選挙管理委員会がカレン難民委員会から選挙に必要な書類を受け取り、選挙の日程を設定しました。選挙の日程が承認された後、選挙管理委員会がキャンプ内の各セクション(3ゾーン内の計21セクション)を回り、各セクションから候補者を出すように要請します。

候補者の条件は、25歳以上でキャンプに10年以上住んでいること、高校または大学を卒業していること、コミュニティサービス・運営・支援のいずれかの経験が3年以上あることです。候補者と投票者は、各セクションから人口100人につき1人が選出されます。

例えば、セクション内の25歳以上の人口が400人の場合、4人が候補者として選ばれます。また、18歳以上の人口が600人の場合、6人が有権者として選ばれ、選挙で投票します。

 

11人が選ばれた後、彼らの名前が投票所に貼られ、投票者全員に名前を書くための白紙が配られます。投票者は以下の11の役職にそれぞれの候補者の名前を書き入れ、投票します。

①キャンプリーダー、②副キャンプリーダー、③総務、④人口統計担当、⑤物資担当、⑥教育委員会、⑦保健委員会、⑧安全委員会(2人)、⑨公安委員会、⑩財務

投票

(投票の様子)

発表

(投票で選ばれたリーダーを発表しているところ)

この選挙で選ばれたキャンプの運営委員たちは3年間在籍し、タイ政府が定めるガイドラインの下、キャンプに住む人々のために働きます。キャンプ内で問題が発生した場合には解決するよう努め、人道支援団体と協力しながらキャンプの住民にサービスを提供します。また、キャンプの会議をリードしてイベントなどを企画・運営したり、キャンプの住民の声を代弁したりする責任があります。

シャンティも図書館活動を実施する上で、いつも運営委員たちと協働しており、今回の選挙で選ばれた皆さんとも円滑な連携・協力をしていきたいと思っています。

 

ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ事業事務所 ウェン