2022.05.08
読み物

世界の絵本を読んでみよう「ウサギくん、きみをわすれないよ」ミャンマー

ニュースレター
ミャンマー
世界の絵本を読んでみよう
絵本

シャンティ国際ボランティア会は、良質な本が少ないアジア各国・各地域で独自に制作した絵本を出版しています。子どもたちに質の高い絵本を提供できるよう、現地の作家やイラストレーターを対象とした専門家による研修を実施したり、少数民族たちに口頭で伝承されてきた民話などを絵本にまとめる活動を行っています。

今回は、2015年にミャンマーで出版した絵本「ウサギくん、きみをわすれないよ」をご紹介します。

表紙
『ウサギくん、きみをわすれないよ』表紙

p1

1.セインレカンター池は水辺の生き物みんなにとってのすみかです。みんなとても幸せにくらしていました。

p2

2.暑い夏がやってきました。この年の日照りは特にひどく、水辺の生き物たちを苦しめました。「水が干上がってしまう。これじゃあ息ができない。もうダメだ…」とサカナくん。カエルくんとカメくんは急いで水場を探しに行きました。

p3

3.「クタクタでもう動けない。どんなにさがしても水場が見つからない…」そこへウサギくんがやってきました。「あれ?カメくん、一体どうしたんだい?」「ぼくたちのすみかだった池が干上がってしまったんだ」。

p4

4.するとウサギくんは、「心配しないで!水場を知っているよ!僕についてきて!」と走りだしました。

p5

5.「ほら、みんな、あそこを見て!」「なんて大きな池!僕たち死ななくていいんだ!」池にもどることができて、みんな元気になりました。

p6

6.「もう行かなくちゃ。みんな、さようなら!」ウサギくんはそう言って去っていきました。ウサギくんはみんなの友だち。きみのことはいつまでもわすれないよ。

 

「世界の絵本を読んでみよう」シリーズ

本記事は、シャンティが発行するニュースレター「シャンティVol.312 (2021年秋号)」に掲載した内容を元に再編集したものです。

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