2022.05.06

新インターンからのご挨拶

スタッフの声

はじめまして。事業サポート課インターンの勝裕 遼 (かつひろ りょう) です。4月より、神戸に住みながらオンラインでインターンをさせていただいています。

本日は、私がシャンティでのインターンに応募した理由や、実際に活動を開始してみて感じていること、今後やっていきたいこと等について、お伝えさせていただきたいと思います。

インターンに応募した理由は、大きく分けて2つあります。1つ目は、国際協力NGOの運営面に携わる経験がしたかったことです。

私は、国際協力にはずっと関心があったのですが、1つ1つのプロジェクトがどのように形作られ、運営され、次に繋がっていくのかという部分は、何も知りませんでした。そんな自分にモヤモヤしていたときに、今回のインターンを見つけ、プロジェクトの始めから終わりまでの様々な業務に携わることができる点に魅力を感じ、応募することを決めました。

2つ目は、シャンティの理念や事業内容に共感する部分が多かったことです。シャンティは、「共に生き、共に学ぶ」という理念を掲げ、紛争・貧困・災害などの影響で学ぶ機会を奪われている子どもたちが、どのような環境下でも学ぶことができるよう、教育の機会を届けています。具体的には、現地語に翻訳された絵本を届けたり、地域の方々が集まれるようなコミュニティ図書館の建設・運営支援を行ったり、教育を行える現地人材の育成をサポートしたりしています。

そのようにしてシャンティが届ける様々な教育の機会によって、言語を身につけたり、知っている世界を広げたり、たくさんの (時には言葉にしきれないような) 感情を抱く経験をしたりすることを通して、色々な生き方を知ることができます。それは、互いの生き方を認め合う姿勢を持つことに繋がっていくのではないか、と私は考えています。

私は、そのようにして「違い」を「間違い」よりも「共に生きるためのエネルギー」として一緒に前に進もうとする中で生まれる、笑顔溢れる温かい空間が大好きなのです。それは、シャンティの理念である「共に生き、共に学ぶ」ことを通して実現するような景色なのではないか、と思っています。だからこそ、インターンの活動を通して、少しでもその景色の実現に貢献していきたいと思っています。

実際に活動を始めて約1ヶ月が経ち、今は楽しさと難しさの両方を感じています。

業務資料の翻訳や、事業申請書・報告書の作成補助を主にさせていただいていますが、そのような仕事を通じて、シャンティが行っている事業のことをより深く知ることができています。事業運営の裏側の部分に携わらせていただけているので、今後の自分の国際協力キャリアにおいてすごく貴重な経験をさせていただいていると感じます。

ただ、事業運営を行っていくうえでの難しさも痛感しています。1つ1つのプロジェクトは、抽象的な部分 (数年後の目標など) から具体的な部分 (実際にこれから行う活動) まで、すごく論理的に構成されていて、事業を実施する国の歴史や起こっている問題の背景など、本当にたくさんの要素を踏まえながら考えられています。それらを理解したうえで業務に取り組まなければ、よい仕事はできないため、いつも四苦八苦しながら取り組んでいます。完全オンラインなこともあり、スタッフさんとコミュニケーションを取る機会はどうしても少なくなってしまいますが、できるだけ自分からお話しにいって、多くのことを勉強しようと思います。

今後については、もっと事業運営のことを学びながらも、共感していただける方を増やしていく過程についても勉強できたらと思っています。NGOは、従来の枠組みでは見落とされがちな課題を見つけてそこにアプローチできることもそうですが、そこにある課題を日本の方々に伝えていくこともまた、強みとなっている部分なのかなと考えています。シャンティの事業に何らかの形で関わる方を増やしていくために、どんな工夫がなされているのか、どのような点を重要視しているのか、等を勉強していきたいです。

そして、目の前の1つ1つの業務が、「共に生き、共に学ぶ」平和な社会に繋がっていることを忘れずに、これからも頑張っていきたいと思います。

これからよろしくお願いいたします。

 

事業サポート課インターン
勝裕 遼