2026.06.07
読み物

入職のご挨拶

スタッフの声

はじめまして。今年5月より事業サポート課に入職した平瑠美と申します。

この度シャンティに入職することとなった経緯と意気込みをお伝えできれば幸いです。

まず、国際協力に興味をもったきっかけは、小学生の頃に社会の教科書のコラムで、栄養失調の子どもの写真を見たことでした。当時の自分と変わらない年齢の子どもが、腕や脚は痩せ細り、お腹が異常なほどに膨らんでいるのを見て、衝撃が走りました。それから、途上国の生活について調べていくうちに途上国の生活水準の向上に携わることを目指すようになりました。

中学・高校も国際協力に関心を寄せ続け、英語学習に一層力を入れてまいりました。大学時代は、国際教養学を専攻し、ネパールの医療アクセス改善を掲げるNPO法人で1年間インターンを行いました。大学3年次に行ったフランス留学中、北部Calais(カレー)での難民ボランティアに参加したことをきっかけに、途上国支援に加えて難民支援にも興味を持つようになりました。カレーでの難民ボランティアは、アフリカや中東などからやってきた難民へ、物資や食料を給付する一時的な緊急支援でした。カレーに滞在する難民の多くは、イギリスへ亡命するために、ドーバー海峡を小さなゴムボートやトラックに隠れるなどし、危険な手段で渡航することを試みます。時折、渡航中に亡くなった人の知らせを聞き、胸がしめつけられる思いになりました。

カレーの海の様子

難民ボランティア中、難民の方から投げつけられた一言があります。

「君たちのやっていることは、何の役にも立たないよ。」

私たちができることはテントや食料の配布のみ。彼らをイギリスへ安全に送り届けることも、彼らの厳しい生活を楽なものに変えることもできません。それでも朝から晩まで身を粉にして難民の方々のために、と活動していた私には、とてもショックな一言でした。

その一言を、それからずっと頭の中で反芻し考える内に、ある結論にたどり着きました。

私たちがやっていることは、どのような形であっても、きっと役に立っている。

そんな心ない一言を放った彼も、供給される食料や物資を手にして、その日の生活を何とか凌いでいます。彼らの生活を大きく変えることはできないけど、今の生活の支えにきっとなっていると確信を持てるようになりました。その一言を放った彼もまた、日々の苦しい生活に、先の見えない人生に、絶望や悲しみを抱いていたのかもしれません。

他のボランティアスタッフとの写真

カレーでの難民ボランティアの経験は、私の人生で最もやりがいを感じ、活気に満ちたかけがえのない時間となりました。帰国後は、難民・移民について学び、卒業論文は第三国への難民移送計画の比較分析というテーマで執筆いたしました。卒業後は国内の難民の生活支援に携わりたいと考え、難民支援団体にて約2年勤めました。難民支援団体で勤務する中で、自分の可能性をもっと広げられるのではと感じ求職活動を行っていたところ、この度ご縁があり、シャンティに入職することとなりました。

小学生の頃から、生まれた場所や地域によって、人が生きる上で最低限必要な権利が奪われてしまう世界に疑問を感じておりました。僻地や紛争地など、場所に関わらずだれもが教育にアクセスできる日の実現のために、誠心誠意臨む所存です。

何卒よろしくお願い申し上げます。

 

事業サポート課 平 瑠美