オペレッタ劇団ともしびのラオス公演
ラオス事務所の川村です。
今日から待ちに待ったオペレッタ劇団ともしび のラオス公演がスタートしました。
「ともしび」劇団は1954年に東京の新宿に誕生した「歌声喫茶ともしび」がそのルーツ。しかも、今も新宿に歌声喫茶ともしびはあるそうです。
大学生の時代から新宿に近い場所で生活してきましたが、私はまったく知りませんでした。
さて、その歌声喫茶から発展し、生の歌を生かしたオペレッタ(音楽劇)を子ども達に届けているのが、今回ラオスにいらっしゃった「ともしび」の皆さん。日本では、小学校や幼稚園などで多くの公演を行なっていらっしゃいます。その皆さんが、日本メコン交流年を記念して、ラオス、カンボジア、ベトナムの三カ国を回る公演ツアーを企画され、ラオスでの公演に関し、シャンティが協力させていただきました。
朝10時、ヴィエンチャン市図書館の多目的ホールにはぎっしりと、400人を超える子どもが集まりました。
演目は「3匹のこぶた」。ヴィエンチャンの多くの子どもが知っているお話ですが、上演はすべて日本語です。子どもたちにどの程度通じるのか、伝わるのかが、私を含め関係者皆の心配でありました。
しかし、私の感想では、予想以上に子どもたちは理解する力があり、また大いに楽しんでいたことを確信しました。ラオスにおいて、このような生の演劇、歌に触れる機会はなかなかありません。子どもたちにこそ、こうした素晴らしい公演に触れる機会をもっともっとつくってあげたいと改めて思いました。
「ともしび」の皆さんの演目ですごいのは、マイクはおろか、バックの音楽のためのCDも、楽器も、何も使わないということです。すべてが生のアカペラ、歌声だけで表現されます。
電気的に増幅されたり、加工された音に慣れている私たちには、電気を使わない人の声だけで、これだけの表現ができるというのは大変驚きでした。そして、それはラオスの田舎でも、屋外でも、どこでも表現できる、ということにつながります。大いに刺激を受けました。
明日はまた一日、「子どもの家」で公演です。
どうか、多くの子どもたちにともしびの皆さんの歌声と楽しさが伝わることを祈ります。