ウェディングの季節
SVAラオス事務所より伊藤です。
ラオスでは、雨季の入安吾から出安吾までの3ヶ月間、仏教僧はお寺にこもって修行をします。
この間、出家者も結婚式はしないことになっています。
乾季を迎えると、街のあちこちで結婚式が開かれていて、季節の移り変わりを感じたりします。
なんでも、今年を逃すと、今後2年間は、結婚式をしない方が良い時期にはいるとか。
小乗仏教?ラオスの慣習?干支辰年に関係?聞いても、はっきりした回答は無いのですが、、。
以前、トラ年には結婚しない方が良いとかなんとか聞いたこともありました。
そういう大切な今年。
ラオス事務所内で、ラオス人スタッフのお祝いのニュースが続いて舞い込んできました。
総務スタッフのロー。運転手のト-ンさんのお嬢さんからの、結婚披露宴の招待状。
ラオスの首都ヴィエンチャン流、いまどきの結婚披露宴。
一昨日開かれた、ト-ンさんのお嬢さんの披露宴の流れを写真でご紹介します。
会場は、市内から車で20分くらい、南部へ向かう国道13号線を下ったパーティ会場併設のホテル。
建物の前。テディベアとお花でかざられた新郎新婦移動用のベンツ!
前が見えず運転が大変そうなのですが、こうして華やかに飾った結婚の車はアジア全域各国で結構見かけます。
そして、この先に新婚カップルと親族が並んでゲストを迎えます。
(招待状が入っていた封筒にお祝儀を入れて、この壺にいれます。)
引き出物?のデザート・フォーク&スプーン。夫婦箸みたいなかんじですね。
会場内では、開宴を待つ間、生バンド、そして踊りなどが披露されています。
(といっても開始は20時30分ごろに、、、)
やっと開宴。新郎新婦に引き続き、親族が入場し、ステージ前に勢ぞろい。
来賓の祝辞。そして、乾杯。この日は防衛大臣からの祝辞がありました。
(ト-ンさんは、元軍隊大佐でした)
続けて、モン族など少数民族の踊りも披露されました。
(この構成は、主催者が考えた出し物ではなく、式場ごとのパッケージ、だとか)
そして、新郎新婦お二人だけの踊り。
ト-ンさんのお嬢さん、おきれいでした。ト-ンさんもうれしそうに花嫁の父としてゲスト席を回っています。
続いて、ゲスト達も男性が内側、女性が外側のラオスの踊りのランポン。
意外と多くの人々が、自主的に踊りの輪に加わっているのが、印象的でした。
SVAテーブルからも、踊りに参加しました。
そして、これこそ「ラオス風」、女性達による、ステップをふんだ踊り。
披露宴でも、参列者は、さまざまな外行きシンをまとって出席。女性勢ぞろいの図は圧巻です。
曲ごとにことなる足のステップ(サルサ風?)を、難なく全員同じく合わせて踊っています。
これも自主的に大勢が参加。
実は、昨年の夏、カンボジアでのSVA総務経理合同研修中の各事務所の文化交流プログラムで、ラオスチームは、この踊りのステップを2種習得し、披露させていただきました。
しかし、半年たった今、忘れてしまい、、、「伊藤さん踊りましょう」と言われ、参加したくてもできません。
こうして自主的に踊りに参加するのは、お祝いの気持ちを表し、盛り上げると共に、幸せを少しでもおすそ分けいただくため。
縁起が良いことなのですね。
来月のローの結婚式までには、ステップを思い出し、この女性達の中に参加したいと、思っています。
今年の入安吾は、8月2日。
それまで、少しでも多くの幸せが、ひろがりますように。
*注:
ここまで華やかな披露宴は、もちろん首都で、ちょっと豪華目なものでした。
そして、ト-ンさんのお子さんも、それぞれ独立して仕事につき、
ト-ンさんご自身軍隊は退職して、毎日手づくりの豆乳売りをするお連れ合いと、悠々自適の生活に入ってきているご家庭。
公務員、軍隊は、社会主義の国ラオスの政府からいろいろな福利厚生を受けています。
そういうご家庭の披露宴であること、補足させていただきます。
ラオス事務所 伊藤解子