2012.05.18
読み物

”平等”を知るために

ラオス

サバイディー 皆さま、お元気ですか。 今年もラオスに雨季が到来しました。

さて、ラオス事務所では先週の10、11日の2日間、スタッフ全員が研修会を
受ける機会を得ました。
どんな研修かと申しますと、Gender Mainstreaming Training というタイトルで、
内容は、社会的・文化的な意味での性別を平等になっているかを確認できる
視点を持って活動を実施ができるようになるためのトレーニングです。
講師には東京事務所からアフガニスタン事務所の三宅所長が遠路はるばる
来てくださいました。

新しいことを知ることは、とても嬉しいです。
開発援助に携わる者としては外せない内容の研修を受けられることは
バラ色の喜びに満ち溢れるのですが、それを母国語ではない第二外国語で学ぶ
となると、バラ色に苦渋の色が加わってしいまうのです。

しかし、百戦錬磨の三宅所長はあの手・この手をフル活用して分かり易く
説明してくださいました。

1日目は
‐『ジェンダー』に関する基本的な知識
生物的な意味での男性・女性と、社会的や文化的な意味での男女の違い。
(う~ん、なるほど)
‐私たちが知らず知らずのうちに持っている『男性、女性に対するステレオタイプ』
(これはラオスも日本も同じでした(笑)

この辺りまでは『ふんふん』聞きながら、明るい雰囲気で 時々笑いもでる余裕が
あったのですが、1日目の後半、いや『後半戦』と言ってふさわしい状況となり
始めたのです。
レクチャーの内容が深くなり、難しくなり始めると、
先ほどまで晴れ渡っていた空も雲行きが怪しくなり、それと同時に我々
受講者の眉と眉の間のシワは深く、より深く切り込まれ、
夕暮れ時には嵐となり、ついには槍が降るまでになりました。(言い過ぎました)

一晩かけても回復しなかった深く刻み込まれた眉間のシワをそのままに
2日目に突入です。
この日は、研修会の内容を実際に行っている活動をリンクさせながら進みました。

ジェンダーバランスがとても良くとれている活動例のビデオを見て、
さぁ、私たちの活動は、どうなの?
三宅所長から少しずつ確認するポイントを教えてもらいながらグループ
ワークが続きました。
眉間のシワが頭の中を突っ切って後頭部に達する寸でのところで
研修会は最後のワークに入りました。 (ふぅーっ)
〆めは、この研修会を受けて、『さぁ、明日からどうする?』をスタッフ全員が
アクションプランを一筆書いて、終了です。

難しい内容と第二外国語に挑み続けてヘロヘロになりながらも、
最後の力を振り絞り書いたアクションプランはスタッフ全員が毎日必ず
目にする場所に貼られています。

与えられたものではなく、自ら立てたプランです。
なにがなんでも、やらねければなりません。

 『ジェンダー』
言葉は知っているし、意味も分かっている、と思い込んでいましたが、
いやいや...浅はかな知識、いや『知識』と呼ぶにも及ばないものでした。
恥ずかしいかぎりです。

とても大切な事を教えて頂いたので、さらにより良い活動に取り組んで
いきます。
三宅所長、どうもありがとうございました。

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