サッカーで元気になる難民キャンプの子どもたち
こんにちは。ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所の小野です。
去る6月20日、世界難民の日。日本でもシンポジウムが行われたりしたようですが、
毎年、国境の難民キャンプでもセレモニーやイベントが行われます。
今日は、メラキャンプで実施された特別イベントを紹介します。
元Jリーグ選手でタイプレミアリーグでもプレーした丸山良明さん。現在は、Jリーグ
アジアンアンバサダーにも任命され、タイを拠点にアジアでの「外交」活動が期待
されている方です。その丸山さんが世界難民の日にちなんで、去る19日、20日と
サッカーで難民キャンプの人々を励まして下さいました。
1右からスポーツ教育などを担当するNGO、Right To Play スタッフ2名、
キャンプ事務所のコマンダー、丸山さん、小野。19日は、まず、受け入れに当たった
2団体と丸山さんとで表敬訪問。
Right To Play のコーチに対する指導セッションの後は、子どもたちとの交流試合。
女の子も頑張っていました。雨の中、裸足でもくもくとボールを追いかける子ども
たちに丸山さん「すごいポテンシャルを感じるなあ」と関心のご様子。ご自身も、
素晴らしいパスで子どもたちのシュートをアシスト。
続いて大人のチームでも交流試合。NGOチームとキャンプチームに分かれた
試合は、キャンプチームの勝ちでした。SVAのドライバー、ゴンスタッフも
ネットを揺らしたのですが、ちょっと及ばず。ここでも疲れを見せず走る丸山さんでした。
試合に出られなかった子どもたちと、SVAスタッフとオーッ!
20日の世界難民の日にサッカーボールをプレゼント。頭の上で、
「ボールキープはこうやるんだよ」
「特別にメッセージは残せないけれど、いっしょにプレーして、サッカーを
通して感じてくれるものがあったらうれしい」と謙虚に語る丸山さん。
20日の午後のイベントは、もちろん図書館!ここでセイラースタッフとカレン語で
掛け合いながら「夢はワールドカップ」という絵本を読み聞かせ。それにしても、
1時間の練習で、子どもたちに通じるカレン語を話す丸山さんの集中力もすごい。
その後、ブラジルのロベルト・カルロスの自伝絵本「小さくても、大丈夫」を紹介。
丸山さんから「この話にはみんなのこれからに役立つことがたくさんあるんだ」と
前振りでセイラースタッフが語る。ちょっと長い話でも、みんな集中して聞いていました。
最後に子どもたちから絵のプレゼント。私も見せてもらったのですが、何とキャンプ内のスポーツを描いたものでした。丸山さんもこれに大感激して下さったようです。
常に前向きに、ミッションを熱く、さわやかに追い求める丸山さん。子どもたちも大いに励まされたことでしょう。今回は、貴重な機会を頂き、本当にありがとうございました。
小野