雨季の移動には悩みが尽きません
サバイディー。
ラオス事務所の加瀬です。
ラオスは現在、雨季の真っただ中です。
事業地はルアンパバーンからさらに200kmほどに位置する、山岳地帯の僻地です。
ルアンパバーンの中心地域から、山道をひた走ること、約4時間、ようやく事業地に到着します。
山岳地帯のため、山の斜面を切り開いて、道路が作られています。
今回の訪問では、数日前に降った豪雨の影響で、がけ崩れが起きており、事業地までの移動は2日がかりでした。
道をふさぐ土砂。復旧まで、安全な場所で待機し、結果4時間以上通行できませんでした。
この時期は、大きな村にトラクターなどの重機が配備されており、村からの連絡で出動します。
復旧途中の様子です。
時間短縮のためか、暫定的に片側だけが復旧され、通行が可能となりました。
ラオス事業は、貧困僻地での展開を軸に、より困難な人びとと「手をとりあうこと」を目指して実施しています。
それは、私たちにとっても、リスクを負うことになります。
しかし、リスクを背負わなければ、より困難で支援を必要としている人たちと共に歩むことはできません。事実、多くの人びとがこのような困難な状況の中で、日々の生活を営んでいるという現実があります。
事業責任者として、安全面とリスク面を天秤にかけ、ぎりぎりのラインを見極めながらの事業運営です。
「この決断で良かったのだろうか」という自問自答を繰り返しながら、それでも前に進まなければならないという強い思いをもって、今後も責任を果たしていきたいと思っています。
ラオス事務所
加瀬貴
注)私たちは、このような状況を想定し、雨季を考慮した事業スケジュールを組んでいます。乾季に集中的に事業を実施し、安全面を確保していくようにしています。また、車両には救急箱を設置するとともに、定期的な車両管理を徹底させています。しかしながら、事業調整上、雨季の移動が発生する場合もあり、そのような場合は、情報入手に努め、最前の注意を払うように心がけています。