世界の絵本を読んでみよう「私の好きなカレン月」ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ
シャンティ国際ボランティア会は、良質な本が少ないアジア各国・各地域で独自に制作した絵本を出版しています。子どもたちへ質の高い絵本を提供できるよう、現地の作家やイラストレーターを対象とした専門家による研修を実施したり、少数民族たちに口頭で伝承されてきた民話などを絵本にまとめる活動を行っています。
今回、ご紹介する絵本は、2016年にミャンマー(ビルマ)難民キャンプで出版した「私の好きなカレン月」です。
私の好きなカレン月・表紙
カレン民族のお正月はいつもカレン歴での一月の最初の日に行われます。
カレン歴での四月では水祭りが行われる休暇期間です。
休暇が終わったカレン歴の五月から学校が再開します。生徒たちは喜んで学び、遊びます。
カレン歴での八月には満月の日に手首に紐を巻くお祭りが行われ、みんな集まります。
カレン歴での十一月には儀式的行事が催され、カレン族の人々は幸せな気持ちで寺に赴きます。
カレン暦での十二月にはクリスマスがあります。クリスマスではお互いの祝福を祈ります。
「世界の絵本を読んでみよう」シリーズ
本記事は、シャンティが発行するニュースレター「シャンティVol.303 (2020年冬号)」に掲載した内容を元に再編集したものです。※ニュースレター「シャンティ」は年4回発行し、会員、アジアの図書館サポーターに最新号を郵送でお届けしています。
まだ本を知らない子どもたちへ届けるために
シャンティは、本が足りないアジア各国で、絵本を出版する活動を行っています。出版絵本は、日本の個人、企業、団体のご支援をいただき、現地で制作、出版しています。出版した絵本は、シャンティによる研修を受けた教員や図書館員がいる学校、図書館などへ配布、配架され、子どもたちの手元に届けられています。
一人でも多くの子どもたちに絵本を届け、子どもたちが生きる力を身に着けられるよう引き続き取り組んでまいります。ぜひ、活動へのご支援をお願いいたします。
読み終えた本がありましたら、ぜひ集めて送りください。集めてお送りいただいた本の買取額が、アジアの子どもたちの教育支援の寄付になる「本で寄付するプロジェクト」を行っています。