「希望の家」からのお便り
こんにちは。クラフトエイドです。
今日はタイ北部チェンマイの郊外にある養護施設「希望の家」(House of Hope)の様子をご紹介します。
「希望の家」では、親がエイズや麻薬中毒になり子育てができない状況だったり、貧困により親と一緒に暮らせなくなったりした山岳民族の子どもたち約40名が暮らしています。
クラフトエイドではゾウのブックマークやカラフルおばけチャーム、などを共に作成し、子どもたちの成長を見守っています。
タイでも続くオンライン授業
タイの学校の新年度は毎年5月中旬ですが、今年、子どもたちが学校に登校して授業を受けることができたのは6月中旬の2週間だけ。それ以外はオンライン授業が続いています。希望の家の子どもたちは幼稚園から高校まで、のべ16クラスに渡って在籍しているため、同時刻に行われるオンライン授業は大変です。
まず、パソコンの数が足りないため授業を受けられない学年が出てきます。部屋数も足りないので屋外にコンセントをつないで青空授業となるのですが、今タイは雨季のため雨が降ってくると大変、大慌てで撤収します。
スタッフの数も3名と少なく、授業のサポートも十分に出来ていません。特に低学年の子どもたちにとっては集中力を保ったり、授業内容を理解するのが難しい状況です。
また、普段なら子どもたちが学校に行っている間は、スタッフは自分の洗濯や掃除などをすることもできたのですが、今は子どもたちと一日中ずっと一緒にいるため、体力的にも精神的にもきつい日々が続いています。食事も学校給食がないため3食準備をしなければならず、費用面でも厳しい状態が続いています。
息抜きできるひと時
子どもたちは学校にも行けず外に出かけることが一切できませんが、そんな中、7月に行った田植えはしんどいながらも楽しいひと時となったようです。秋には自分たちの植えた美味しい新米を食べるのを楽しみにしています。
また、外に出ることができず退屈な子どもたちにとって、モノを作ることは息抜きできる大切な時間にもなっていっています。
ゾウのブックマークやカラフルおばけチャームは幼稚園児や小学生が、どんぐりピアスは中学生以上の子どもたちが作っています。
これらの収益の一部は希望の家の運営資金または子どもたちのお小遣いとして運用されます。
厳しい環境の中でも、元気いっぱいに生きる希望の家の子どもたちの応援、よろしくおねがいします!