2020.03.31
クラフトエイド

作り手たちにも新型コロナウイルスの影響が広がっています

スタッフの声
フェアトレード
作り手さんからの声
活動風景

皆さま、こんにちは。クラフトエイドです。

新型コロナウイルス感染拡大に関するニュースが毎日報道され、先の見えない日々ですね。罹患された皆さまには心よりお見舞いを申し上げます。シャンティでも、在宅勤務を取り入れたり、日ごろお手伝いいただいているボランティアの皆さまにもしばらくお休みいただいたりして、事務所での業務はできるだけ最小限にしています。

世界的に猛威を振るう新型コロナウイルス。クラフトエイドの生産者団体にもその影響は広がっており、作り手の生活が脅かされています。

その一つで、シャンティが1988年から取引を続けている、タイ北部チェンマイ県にあるフェアトレード団体Thai Tribal Crafts(タイ・トライバル・クラフト:TTC)より緊急SOSが届きました。

腰機で民族衣装の生地を織るカレン族の女性

山岳少数民族が多く暮らすタイ北部を拠点とするTTCは、カレン族、アカ族、リス族、ラフ族などの作り手と協働し、民族ごとの伝統技術を活かした商品を作ることで人々の暮らしを支えています。フェアトレードの概念や民族の伝統、手仕事の魅力を伝えるために、旅行者が織物を体験できるワークショップを開催したり、作り手の村を訪問するツアーを主催したりもしています。

何メートルにもなる“重ね縫い”を縫うリス族の女性

例年であれば、1月~2月は海外の取引先から受注が集中する繁忙期です。また、季節もよく旅行者も増える時期でもあります。現在の新型コロナウイルスの影響で、それらの取引がキャンセルになり大幅に減少しています。

今年1月は、例年に比べて売上が11%減少し、2月は33%減、このままでは3月は50%以上の減少になる見通しです。TTCには潤沢な資金があるわけではなく、このままでは作り手に支払いができなくなる他、今後の作り手への発注も全く無くなる見通しです。

TTCの商品を作る山岳少数民族の人たちは、手仕事による収入と農業で生計を立てている人も多く、十分な農地を持つ人以外は、農業では家族が食べる分を栽培し、現金収入はTTCとの取引に頼る世帯も多くいます。そのため、手仕事による収入がなくなる事による生活への影響は深刻なものです。

カレン族 マエ ギャビアン村の稲刈り ©Hirotaka Hashimoto

シャンティでは、TTCへ発注をすることで、作り手の生活と伝統技術を守りたいと考えています。皆様に商品を買って頂くことでTTCの作り手の生活が守られます。

TTCは、それぞれの民族の特徴を生かしたポーチやコースターなどの小物アイテムも得意としています。
現在、厳しく行動が制限される中、商品を作ってくれています。無事に日本で受け取ることができたら、オンラインストアでもご紹介してまいります。

影響はもちろんタイだけではありません。カンボジアやラオスの生産者も、4月上旬まで事務所やお店を閉めています。アフガニスタンも、日本ではあまり報道されていませんが、感染が拡大していて不安が広がっていると聞いています。

私たちもしっかりと気持ちを引き締めて過ごしていければと思っています。
皆さまも、どうぞお体に気を付けてお過ごしください。

オンラインストアのご紹介

クラフトエイドのオンラインストアでは、アジア各国の伝統技術を使い、一つひとつ丁寧に手作りされた商品を販売しています。また、生産者のこと、商品ができるまでのストーリーをたくさん掲載中です。さらに、オンラインストアだけの特別SALEや限定商品の販売も行っています。

是非、この機会にご覧ください!

オンラインストアはこちらから!

▽フェアトレードショップ『クラフトエイド』

https://craftaid.jp/

皆さまのご来店をお待ちしております!