2020.07.22
クラフトエイド

作り手とシャンティを結ぶ「パートナー団体」 クラフトエイド

フェアトレード
作り手さんからの声
商品紹介

クラフトエイドのロングセラー商品で、「たっぷりスンバッグ」や「シビライ村のロングポーチ」があります。日頃からお使いただいている方もたくさんいらっしゃいます。誠に有難うございます。今回はこの代表的な商品を作っている作り手の方たちとパートナー団体をご紹介いたします。

経済的に困難な人々の自立を助け、生産者や子どもたちの暮らしを支えるパートナー

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クローマー・クロスショップ/カンボジア

1991年にシャンティの事業として開設されたプノンペンの「日本カンボジア友好技術訓練センター」に併設された生産者団体です。縫製を学ぶ訓練生の実践の場として、1996年に設立しました。売上は洋裁技術の普及とセンターの運営費に充てられます。プノンペン郊外のメコン河に浮かぶオクハティ島で織られたスンを使って、クラフトエイドで販売しているバッグやポーチを縫製しています。

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作り手からのメッセージ
「訓練センターで縫製を学び、20歳の頃からクローマー・クロスショップで働いています。父がラジオで訓練センターのことを聞いて、私を連れてきたのがきっかけです。市場でいろいろなデザインのバッグを自分で作りたいと思い、訓練センターに通い始めました。今はリーダーとして、若い人や新しく入った人を指導しています。バッグづくりで一番難しいのは肩紐の部分です。中にスポンジが入っているので、ミシンで縫うのが難しいのですが、今はもう慣れたので大丈夫です。」

スンのバッグやポーチはこちらからご覧いただけます。

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シビライ村/ラオス

1985年から1992年まで、タイ東北部にあった難民キャンプから帰還したモン族の人々が暮らしている村です。十分な農地がないため、貴重な現金収入を得られるよう、モン族の伝統的な刺繍技術を活かして商品を作ってもらい、公平に賃金が行き渡るよう村の女性全員から買い取っています。

作り手からのメッセージ
「クラフトの商品を作る責任者をしています。刺繍は難民キャンプにいた頃、13歳の時に学びました。息子が4人、娘が3人いますが、娘の一人は、バンコクにある教員養成学校に通い、小学校の先生になる予定です。村では、6~8歳頃から刺繍を習い始め、見様見真似で作れるようになる子もいます。刺繍の商品で得た収入は、子どもたちの教育費や病院へ行くために使っています。私たちは刺繍をすることしかできませんが、日本の皆さん、ぜひ私たちの商品を買ってください。」

シビライ村の女性たちの刺繍はこちらからご覧いただきたいです。

本記事は、シャンティが発行するニュースレター「シャンティVol.304 (2020年春号)」に掲載した内容を元に再編集したものです。特集:クラフトエイド35周年では、フェアトレードの潮流や伝統文化を受け継ぐ作り手たちの今についてもご紹介しています。
ニュースレター「シャンティ」は年4回発行し、会員、アジアの図書館サポーターに最新号を郵送でお届けしています。

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