「絵本を届ける運動」おすすめ絵本3冊のご紹介
みなさま
こんにちは。「絵本を届ける運動」担当です。
如何お過ごしでしょうか。
シャンティの事務所がある東京は、桜が満開となり春の訪れを感じております。
そんな今回は、本年度の「絵本を届ける運動」にて申込を受付けている絵本の中から、おすすめ絵本3冊を紹介させて頂きます。
今回おすすめ絵本を選んでくれたのは、今年「絵本を届ける運動」にインターンとして参加してくれた大学2年の学生さんです。
沢山ある絵本の中から、3冊に絞ってもらうのは大変だったかと思うのですが、シャンティで日々触れ合う絵本の中から色々と悩んで選んでもらいました。
それでは早速紹介させていただきます。
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1、かなしみがやってきたら きみは(作: エヴァ・イーランド、訳:いとうひろみ)
かなしみは突然やってきて、きみについてまわる。そんなとき、きみはかなしみとどう付き合えばよいのだろうか。おはなししてみたり、いっしょにお絵かきしてみたり...。
この絵本では、「かなしみ」という感情を生き物としてとらえ、だれにでもやってくるその感情とどのように向き合えばよいのかが描かれています。「かなしみ」を生き物ととらえている点や言葉の言い回しが、わかりやすくかつおもしろいというところがこの絵本の魅力です。メッセージ性があり、楽しみながら学ぶということにぴったりの絵本になっていると思います。
■ほるぷ出版
2、おとうさんの ちず(作: ユリ・シュルヴィッツ、訳:さくまゆみこ)
物語の舞台は20世紀半ばのトルキスタン。戦争で故郷のポーランドを追われたぼくたち家族は、トルキスタンで暮らし始めた。ちゃんとした寝る場所もおもちゃもご飯も充分にない中、お父さんが買ってきたのは、大きな世界地図だった。はじめは、パンを買ってこなかったお父さんに怒っていたぼくだったが、次第に世界地図の魅力に気づき始める。
この絵本は、筆者の実体験をもとに描かれたもので、戦争当時の生活環境の深刻さとそこでの世界地図の偉大さを感じる作品です。この作品で描かれる世界地図の魅力は、時代や生活環境に関係なく誰にでも感じられることだと思います。ぼくと一緒に世界を冒険してみてはいかがでしょうか?
■あすなろ書房
3、まちのねずみといなかのねずみ(原作:イソップ、文・絵: いもとようこ)
ある日、まちに住むねずみがいなかに住むねずみの家に遊びに行きました。いなかのねずみはまちのねずみを精一杯もてなしましたが、まちのねずみは満足できず、今度はまちのねずみがいなかのねずみをまちに連れて行きました。するとそこでは、いなかのねずみが何回も怖い目にあってしまう…。
この作品はイソップ物語が原作で、いもとようこさん以外に、同じタイトルで他の作家さんが作られているものもあります。いもとようこさんの作品の特徴の一つとして、かわいらしい絵があげられます。相反する2匹のねずみの描写にとても癒され、小さいお子さんが見ても馴染みやすい作品になっているのではないでしょうか。
■金の星社
私は幼少期以来、絵本をほとんど読んでいなかったので、今回おすすめ絵本を選んでいく中で、文章の言い回しやイラスト、絵本が伝えたいメッセージなど、幼少期にはわからなかった絵本の魅力をたくさん発見することが出来ました。
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如何でしたでしょうか。
おすすめ絵本について周りの人と意見交換をするのも新たな発見がありとても面白いなと思いました。
今回はこちら3冊の絵本の紹介でしたが、その他にも素敵な絵本が沢山ございますので、是非みなさまも夫々のおすすめ絵本を探してみてください。
「絵本を届ける運動」担当