2021.12.04
海外での活動

【COVID-19】ネパールでの新型コロナウイルス対策 緊急医療物資支援事業を完了

ネパール
新型コロナウイルス

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(会長 若林恭英/所在地 東京都新宿区:以下シャンティ)は、2021年6月4日(金)より開始した、ネパール ヌワコット郡などでの新型コロナウイルス対策緊急医療物資支援事業を2021年10月1日(金)に完了しました。

隣国インドでの新型コロナウイルスの感染拡大やデルタ株の流行を受け、医療体制が逼迫していたネパールの4つの病院に新型コロナウイルス重症患者の治療のための医療機器と医療物資を供与しました。

■供与した医療機器および医療物資(一部抜粋)

下記の機材などを4つの病院のニーズに合わせて分配し、供与しました。また、各自治体の首長や病院の医療従事者が参加した贈呈式を各病院で行いました。

供与した医療機器

(新型コロナウイルス重症患者治療のための医療機器を供与した一床)

・集中治療室用ベッド:13床
・医療用モニター:13台
・気管内人工呼吸器(ベンチレーター):4台
・マスク型人工呼吸器(BiPAP):6台
・輸液ポンプ:6台
・救急カート:5台
・酸素ボンベ:62本
・パルスオキシメーター(血中酸素濃度測定器):80個
・新型コロナウイルス検査キット:800セット

贈呈式の様子

(贈呈式の様子)

■支援先の声

シバプリ病院の医師
「私たちの病院は、医師は私一人だけで、小さな病院です。コロナ禍以前から医療機器や物資、人材共に不足していましたが、新型コロナウイルス感染症患者が大勢来院し、大変困っていました。シャンティの支援を受ける前は、来院した重症患者を治療することができず、郡都か首都カトマンズの病院に搬送するしかありませんでした。シャンティの支援によって医療機器が整備されたことで、重症患者を当病院で治療できるようになりました。」

トリスリ病院の医師
「シャンティの支援で驚いたことは、医療機器の選定について事前に何度も相談を受け、私たちの要望を受け入れてもらったことと、医療機器の調達委員会を構成し、不正を許さず厳正に業者選定を行ったことです。従来の集中治療(ICU)病棟とは別に、シャンティの支援による集中治療が可能な2床を設置した病棟をJapan Ward(日本病棟)と名付けることにしました。供与された医療機器は適切に維持管理し、有効に活用していきます。」

※本事業はジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成と、皆様のご支援を受けて実施しました。

シャンティの「新型コロナウイルス」緊急支援事業について

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