厳しい環境下にいる子どもたちからの贈り物
皆さんこんにちは、ミャンマー事務所のテテです。本日はクーデター下のミャンマーで、厳しい状況に置かれた子どもたちから思いがけずもらった贈り物について、子どもたちの様子や事業報告と共にご紹介したいと思います。
ミャンマーでは新型コロナウイルスの感染拡大と軍事クーデターにより、人々の暮らしは苦しくなり、教育の優先順位を上げることが難しくなっています。
ある学校に通っていない子どもは、このように教えてくれました。
彼は6人家族で、家計が苦しく毎日の食事をとることさえ、ままなりません。学校に通うお金もなく、2年生で学校へ行くことを諦めました。代わりに、空き瓶やペットボトルを集めて換金することが日課になりました。家計を助けるために働いているのです。
また、ある尼僧学校を訪問した時に、このような光景を見ました。
女の子同士で髪の毛を切り合っていました。理髪店へ通うお金がないため、自分達で工夫して暮らしています。
このような状況の中、2022年には緊急人道支援の一環として、僧院学校に通う子どもたちや先生に文具や教材を配布しました。僧院学校は制服を購入する必要がなかったり、文具や食事も含めて無償であることから、特に弱い立場に置かれた子どもたちが多く通っています。
配布後のインタビューでは、インフレの影響で物価が高騰している中、教材の配布は子どもたちの学習に大変役に立っているとのことでした。文具だけでなく授業で利用する教材も配布したことから、授業運営にも役立っているようでした。文具を手にした子どもたちはとても素敵な笑顔を見せてくれました。
また、シャンティでは学校建設事業も継続しています。教室不足のため、教室の外で学ばざるを得なかった子どもたちは、日本の皆さまからのご支援によって新しい校舎で学ぶことができるようになりました。
校舎を建設したある学校で感動した出来事がありました。新校舎の開校式終了後、ホールに子どもたちが集まり、新校舎建設の感謝を全員で伝えてくれました。校舎を寄贈してくれたご支援者様やシャンティに敬意を表すために行ってくれたとのことで、私は嬉しさのあまり涙がこぼれました。
この時、私たちの努力は報われたと感じました。同時に、ミャンマーの子どもたちがより良い時間を過ごせるように、引き続き活動を続けていこうという思いを強くしました。私はこの仕事が大好きなのですが、ミャンマーの子どもたちの教育を良くするために、シャンティの活動は非常に有効だと信じています。
ミャンマー事務所 テテ