2026.07.02
海外での活動

ラオス 村と学校による子どもの学びのための教育環境改善活動

スタッフの声
ラオス
活動風景

サバイディ(こんにちは)。

ラオスの公立の小学校は、1~4年生までの年度末テストが5月にあり、5年生(最高学年)のテストが6月に実施されます。それが終わると、子どもたちにとって待ちに待った夏休みがやってきます!9月に始まる新学期までの3か月間、子どもたちは友だちと遊んだり、遠隔地では家族の畑のお手伝いに行ったりします。

子どもたちが夏休みに遊んでいる様子

一方教員はというと、この期間に昇進のための講義に出席したり、研修に参加したりします。また、新学期に向けた準備や計画も夏休み期間中に行います。この新学期の計画には、村落教育開発委員会による教育開発計画も含まれます。 

シャンティは、昨年計画された村落教育開発活動の振り返りと次年度の計画と活動の質を向上するために5~6月にかけて対象村を訪問し本委員会を対象に研修を実施しました。 昨年実施された研修の関連記事は以下のリンクからご覧いただけます。 

計画された多くの活動が実施されました! 

2025-26年学校年度の対象22か村における、村落教育開発計画の実施率は78%(4月30日時点)でした。ほとんどの学校で計画された多くの活動が実施され、子どもたちの学びや発育の環境が改善されました。以下、実際に行われた村落教育開発活動の結果を写真で紹介します。 

村民が作った本棚の前で絵本を読んでいる男児の様子

壊れかけていた学校周りのフェンスを修理しました

学校の景観をよくするために公邸に木を植えました

学校の入り口に安全対策のため門を設置しました

子どもたちが休み時間や放課後に楽しく遊べるように遊具を設置しました

 

研修の冒頭では、上のような写真を一緒に見ながら各村の実績を振り返りました。自分たちで実施した活動実績を写真を通して振り返る村落開発委員会のメンバーはどこか誇らしげに感じました。 

自分たちが行った活動を写真を通じて振り返る村落教育開発委員会のメンバー

次期学校年度に向けた計画の作成 

研修では、その他にも「より良い計画の作成」、「ソフト活動の計画と継続的な実施」、「活動完了後の報告業務」について取り扱いました。特に2つめの「ソフト活動」は、実は昨年度の活動実施率が他の活動と比べて低くなってしまいました。そのため、ソフト活動を取り扱った題目では、計画から継続的な実施と記録、報告について丁寧に説明しました。それに加えて、他の村で見られる好事例についてたくさん紹介しました。 

村民が学校の読書室を訪れて読み聞かせを行った好事例

村長が読書室を訪問して子どもたちと一緒に絵本を読む好事例

教員と村の代表が集まって学校の抱える問題や児童の様子について話し合っている好事例

他にも研修SVA職員の進行のもと村落教育開発委員会のメンバーが活発に次年度の計画について話し合ったり、実際にいくつか計画を立てたりしました。 

村落教育開発委員会のメンバーが計画について協議している様子

教育スポーツ局の職員が昨年度の活動実施状況について報告を行っている様子

SVA職員のサポートのもと次年度の計画を作成している様子

ドラフトした計画を教員が関係者に共有している様子

村落教育開発委員会のメンバーが次年度の計画について協議している様子

本研修は対象の2郡をそれぞれ一週間かけて実施したのですが、実は最後に訪れた村の村落教育開発委員会は、昨年作った計画表を参考にしながら、次年度の計画を既に作成していたのです。彼らが作った計画表は、それぞれの活動に必要な資金や予算調達先、担当者、実施時期、そしてどのように実施するかが詳細に書かれていました。私たちが、既に次年度の計画が作成されていることについて称賛すると、校長先生が「昨年の計画表を参考にしながら作りました」と自慢げに話してくれました。 

また、校長先生は、こうも言ってくれました。 

この2年間、多くの活動をSVAと一緒に実施してきて、学校の環境がどんどん変化してきていることを実感しています。子どもたちや先生にとって、とても快適な場所になってきています。前までは、良い計画の立て方やたくさんの村民を動員して環境改善をする方法が分かりませんでしたが今ではそれに対する自信がついています。今後も学校環境の改善を目指して自分たちの力で頑張っていきたいです。 

本事業は、残すところあと一年を切りました。残りの期間で、上に挙げた村の校長先生や村落教育開発委員会のように、自らの教育環境を自分たちの力で改善していくことに自信を持つ学校や村を目指し、今後も尽力してまいります。 

引き続き、シャンティ ラオス事務所の活動をブログを通じてご覧いただけますと幸いです。 

ラオス事務所 キャット 

 本事業は、JICA草の根技術協力事業の助成によって実施しています。