フィリピン・ミンダナオ|山あいの学校で続く、子どもたちの学びと不安
皆さまこんにちは。緊急人道支援課です。
シャンティでは、6月8日に発生したフィリピン・ミンダナオ島南部沖地震を受け、被災した地域への支援を実施しています。
今回私たちは、南コタバト州の山あいにある学校を訪問しました。
地震から約3週間後に再開した対面授業
この学校には、幼稚園から小学校6年生までの子どもたちが通っています。
この地域では、地震の発生から約3週間後に対面授業が再開されました。しかし、私たちが訪問した日は、前日に激しい雨が降ったため、学校は休校となっていました。

地震の被害を受けた校舎
校舎の壁にはところどころに亀裂が入り、屋根の一部が落下していました。
2階建ての校舎では、2つある階段のうち、片方が使えなくなっています。余震が起きた際には、子どもたちと先生が、残された一つの階段を使って避難しなければなりません。
先生は、次のように話してくれました。
「余震が起きて避難するときは、本当に不安でたまりません」
屋根の一部が落下している様子
地震の被害により使えなくなったトイレ
限られた場所で続けられる子どもたちの学び
地震の被害を受けた後も、子どもたちの学びを止めないための工夫が続けられています。
しかし、授業に使える安全な教室は十分にありません。そのため、学校では使用できる校舎の一部や運動用の屋根付きのスペースなどを、臨時の教室として活用しています。
地震の後、仮設教室として利用されている屋根付きのスペース
子どもたちの心に残る地震の恐怖
ある学校の校長先生は、地震が起きたときの様子を次のように話してくれました。
「地震が起きたとき、私たちは校庭にいました。泣いている子どもたちもいました。保護者に会いたい、抱きしめてほしいと思っていたのです。地震によって、心に深い傷を負った子どももいます」
学校では、地震に備えて定期的に避難訓練を行っています。しかし、訓練の合図を聞いただけで、泣き出してしまう子どももいるそうです。
「訓練だと分かっていても、子どもたちは怖がります。これまでの人生で経験したことのないほど強い揺れで、校舎が倒れてしまうのではないかと思いました」
地震から時間がたった今も、子どもたちや先生の心には、あの日の恐怖が残っています。
支援が届きにくい山間部
山あいの地域では、道路が十分に整備されておらず、車で向かうことが難しい場所もあります。
先住民の人々が暮らす山間部。住民の多くはバイクで移動しています
私たちが前日に訪問したマラパタンでは、大雨の影響で7月10日に大規模な地滑りが発生し、農村部で10人の方が亡くなりました。
被災地の人々は、地震だけでなく、激しい雨や洪水、地滑りなど、重なる災害の危険にもさらされています。
なかでも、道路状況が悪く、外部からのアクセスが難しい農村部では、必要な情報や支援が届きにくく、人々が孤立してしまうことが懸念されます。
シャンティは、現地のパートナー団体や地域の関係者と話し合いながら、子どもたちが学びを続けられるよう、必要な支援を届けてまいります。
【ご支援のお願い】
以下の方法で緊急募金を受け付けております。ご協力をよろしくお願いいたします。
■クレジットカード
こちらのお申し込みフォームからご寄付いただけます
https://donate.sva.or.jp/otg_er/ver3.2/index_001.html
*フォーム内のご寄付の使いみちで「海外緊急支援」を選択してください。
■郵便振込
郵便振替:00150-9-61724
加入者名:公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
*通信欄に「2026年フィリピン地震支援」とご記載ください。


