2026.10.16
国内での活動

まちのなかにある防災をさがそう|新宿区子ども防災まちあるきを開催しました

国内災害
防災・減災

地域の掲示板について子どもたちに説明している様子

10月3日、社会福祉法人新宿区社会福祉協議会、曹洞宗 萬亀山東長寺との共催で、今年で4回目となる「新宿こども防災まちあるき」を開催しました。

当日は主に幼稚園児から小学校低学年の子どもたちとその保護者が参加し、地域を歩きながら防災について学びました。

今年は「新宿一丁目コース」と「富久コース」の2つのコースに分かれてまち歩きを実施しました。

子どもたちは地域の防災のポイントを探しながら歩き、最後にはみんなでオリジナルの防災マップ作りに取り組みました。

災害について学んでからまちへ出発

まずは、当日の流れについて説明を受けた後、災害や地震について学びます。

「地震ってなに?」 「地震が起きたら、みんなのまちはどうなるかな?」

子どもたちへ問いかけながら、一緒に考え、防災への理解を深めていきました。

その後、グループごとに自己紹介を行い、いよいよまち歩きへ出発です。

地域にある防災のポイントを探そう

事前に配布された地図には、それぞれのコースごとに防災に関わるポイントの写真が掲載されています。

災害時に無料で飲料を提供できる自動販売機

災害時に無料で飲料を提供できる災害対応型自動販売機

子どもたちは友達や保護者と話しながら、「どこにあるかな?」と写真を手がかりに地域を歩きました。

地図をみながら歩く子どもたちとスタッフ

地図をみて進みます

実は、ポイント探しは意外と難しいものです。普段何気なく目にしているものが、災害時には人々の安全を守る大切な設備であることを知り、子どもたちは驚いた様子でした。

公衆電話の使い方を学ぶ子どもたち

公衆電話の使い方を覚えました

公衆電話内の非常時ダイアルを紹介している様子

171で災害用伝言ダイヤルにつながります

道中では、消火栓やマンホール、防災倉庫などについて説明を行いました。

「これは何のためにあるの?」 「災害のときはどう使うの?」

そんな疑問に答えながら、子どもたちだけでなく保護者の皆さんにとっても、防災について学ぶ貴重な機会となりました。

四谷区民センター内の倉庫をみている様子

四谷区民センター内の倉庫

まちあるきが進むにつれ、子どもたちは「あった!」「次はあれを探そう!」と競争するようにポイントを見つけ、防災設備の名前も少しずつ覚えていきました。

消火栓を表すマンホールを見つけた子どもたち

防災食を食べてひと休み

コースを歩き終えると会場へ戻り、休憩時間となりました。

この日のおやつは、防災食としても活用される缶入りのクッキーです。

子どもたちは普段あまり目にすることのない非常食に興味津々で、「おいしい!」という声も聞かれました。

防災マップづくりとまちあるきの振り返り

休憩の後は、コースごとに分かれて、まちあるきのまとめとなるマップ作りワークショップを行いました。

防災マップを作る子どもたち

まず、歩いたコースの地図に道順を線で描き入れます。

そして、事前に用意した消火栓や防災設備の写真や、まちあるき中に子どもたちが発見したものの写真を、「ここで見つけたね」と思い出しながら地図に貼り付けていきました。

「ここに消火栓があったよね!」 「これはお話を聞いた場所だ!」

子どもたちは友達同士で話し合いながら、楽しそうに作業を進めます。

防災マップを作る子どもたち

さらに、まちあるきの中で気づいたことや感じたことを付箋に書き込み、地図へ貼り付けました。

こうして完成した防災マップは、それぞれのグループならではの発見や気づきが詰まったオリジナルの防災マップとなりました。

防災マップを作る子どもたち

防災マップが完成した後は、再び全員で集まり、防災についてのお話を聞きました。

最近東京都内で実際に起きた災害や、自分たち暮らす地域でも起こり得る災害について学び、身近な問題として防災を考える機会となりました。

また、防災クイズも行われ、大いに盛り上がりました。子どもたちは、まちあるきの中で学んだ知識を思い出しながら、「これは知っている!」と積極的に手を挙げ、新たな問題にも真剣に考えながら答えていました。

東京都公式の防災アプリ「東京都防災アプリ」の紹介も行いました。
東京都防災アプリでは、防災クイズを通して楽しみながら知識を学べるほか、災害への備えを確認できる準備リストや、防災に関するさまざまな情報を確認することができます。また、実際に災害が発生した際には、連絡機能やマップ機能を活用することができ、いざという時の備えに役立ちます。

ひらがな表記に変更もできるので、小さな子どもでも楽しみながら利用できます。

防災クイズをしている様子

防災クイズをしている様子

最後のあいさつでは、東長寺さんから「地域のみんなの居場所として、災害が起きたときにも安心して集まれる場所でありたい」というお話がありました。

地域のお寺のように、人と人をつなぐコミュニティは、非常時にも支え合える大切な基盤となります。

普段から地域に目を向け、あいさつを交わしたり、地域のイベントに参加したりして顔の見える関係を築くことも、防災につながる大切な機会です。

参加した子どもたちからは、「あるくのがたのしかった!」「また参加したいです」といった声が聞かれました。

また、保護者の方からも、「子どもと実際に歩く機会がこれまでなかったので、一緒に学びながら歩くことができてよかったです」という感想が寄せられました。

「新宿こども防災まちあるき」を通して、子どもたちは楽しみながら地域を知り、防災について学ぶことができました。そして地域でのつながりの大切さを感じる一日となり、防災を身近に考えるきっかけとなりました。

※本イベントは、災害協働サポート東京(CS-Tokyo)、東京ボランティア・市民活動センター(TVAC)他、地域の皆さまにもご協力いただきました。

緊急人道支援課