2023.03.30
海外での活動

【READYFOR挑戦中!】地域のコミュニティベースド教室ってどんなところ?

アフガニスタン
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ページをご覧いただきありがとうございます。アフガニスタン事務所の喜納です。

アフガニスタンでは、2021年8月のカブール陥落以降、多くの女の子たちが学校から締め出されてしまいました。

いつか学校に戻れるかもしれない。

タリバン暫定政権の政変当初の発表から、そんな期待を持った少女たちも多かったでしょう。

残念ながら、事実上女子教育は禁止されたまま。そんな教育の危機下で、私たちはアフガニスタンの女の子たちに学びの場を届ける決意をし、日々奮闘しています。

本ブログでは、緊急下で素早く教育支援を届けることを目的としたCBE事業のコミュニティベースの教室について紹介します。

コミュニティベースの教室で勉強を開始した女の子たちの様子

コミュニティベースの教室で勉強を開始した女の子たちの様子

 

コミュニティベースの教室の特徴とは

CBE事業では、新しい施設を建てるのではなく、もともと地域にある民家や公的な施設の一画を教室化し、子どもたちに学習の場を提供します(詳しくはこちらもご参照ください:アフガニスタンで、学校に行けない子どものためのCBE事業を開始しました)。

アフガニスタンの家族は日本より数が多く、一般的に一つの家に約5つから7つの部屋があります。加えて、キッチンや屋内倉庫の他、寒い地域では火を起こして温かくするのために使われる部屋もあります。

一方でアフガニスタンの村の家は土壁でできていることが多く、地震や洪水などの自然災害に対して脆い作りとなっています。

さらに、地域によっては、十分な大きさの建物の不足や、紛争等による被害で教室として使える施設が少なく、現地職員にとって候補のとなる家探しは非常に骨の折れる仕事でした。

コミュニティベースの教室の候補となった民家

そんな中でも、現地の職員は諦めることなく、子どもたちに教育を届けるため最善を尽くし、500か所の教室を設置しました。

コミュニティベースの教室の外観

 

コミュニティベースの教室に通う子どもたち

そんなコミュニティベースの教室には、物理的及び政治的な理由等により公立学校に通えなかった子どもたちが、現在多く登校しています。

公立学校に通えなかった理由の具体例として、学校まで片道2時間の治安が悪く補正がされていない道を歩かなければいけなかった、また家庭が貧しく教育にお金を充てることができなかった等が挙げられます。

シャンティの支援が村に来るまで、多くの少女たちは、ただ家で時間が過ぎるのを待つ以外何もできませんでした。それが今では、多くの女の子がコミュニティベースの教室に通い、再び将来に希望を持ち勉強に励んでいます。

教室に通えるようになった女の子たち

教室で一生懸命勉強する子どもたち

シャンティのスタッフは、多くの子どもたちから毎日教室に来て勉強できる喜びの声を聞いています。

今後も、この子たちの学び、成長がいっそう豊かになるように図書コーナーや絵本の設置、教室の最適な環境づくりに励んでまいります。

引き続き、本活動を温かく見守ってください。

 

アフガニスタン事務所 喜納

 

【クラウドファンディングREADYFOR】プロジェクト公開中です!

詳しくは以下のリンクからご確認ください。

アフガニスタンで女子教育継続を。学ぶ権利、夢と希望を取り戻すために