トレーナー向けの図書館研修を実施
アッサラーム・アライクム!(あなたがたの上に平安がありますように)
シャンティがアフガニスタンで実施している「子どものための図書館普及に向けた基盤整備事業」の活動として、今後、学校図書館研修を実施するトレーナーになる皆さんを育成するための研修を、カブール、ナンガハル、ラグマン州のトレーナーを対象に実施しましたので、その様子をご紹介します。
シャンティのスタッフが講師となり、シャンティが作成した学校図書館ガイドブックをもとに、講義とグループワークを行いました。研修の中では、シャンティのスタッフが学校図書館の目的、構成、サービス、継続的に維持する方法、子どもたちの発達に読書が果たす役割、図書館司書の業務などについて紹介し、参加者間で意見を交換し合いました。
(グループワークで意見を交わす参加者たち)
この研修には、教育局のスタッフ、教員養成校や学校図書館のモデル校の教員、NGO団体のスタッフなど、3か所を合わせて30人以上が参加しました。オンラインと対面の両方の形式で、男性の参加者と女性の参加者のグループに分けて実施しました。
(男性トレーナー向けの研修の様子)
参加者からは、「研修はとても役に立つもので、興味深かったです。今後、実際に図書館で活動する際に、研修で学んだことを使っていきたいと思います」というコメントをいただきました。
(女性トレーナー向けの研修の様子。子連れで参加する方もいらっしゃいました。)
アフガニスタンでは現在、小学校には男の子も女の子も通うことができていますが、中学校以上の女子生徒は学校に通うことができていません。このような状況にあるため、教員が学校での図書館活動を実施することは非常に難しくなっています。今後、今回の研修を受けたトレーナーたちが中心となって教員や図書館司書を対象とした研修を進めていくことが、中学校以上のすべての女子生徒に学校と図書館を開くことにつながることを願っています。