ようやく完成した学校図書館!
サラーム・アレイクム!(あなたがたの上に平安がありますように)
アフガニスタンではもうすぐ昨年の政変、タリバン暫定政権による実行支配から1年を迎えようとしています。そこでアフガニスタン・ワーキンググループ(JANIC)主催にて、政変からちょうど一年の8月15日(月)にオンラインイベントを開催します。現地の声をお届けし、今のアフガニスタンの人々の生活をお伝えする貴重な機会となっておりますので、皆さまぜひご参加下さい!
さて政変以降、国際社会の制裁により、現地銀行からの現金引き出し制限や日本からの銀行送金が出来ない等、様々な困難に直面しましたが、昨年政変直前に東部地域で着工したモデル学校図書館が先月に何とか無事、竣工式を迎えることができました。学校の生徒や教員、地域住民をはじめ、多くの人が図書館の完成を喜び、子どもたちは9月の新学期からの利用を心待ちにしています。そして本学校のモデル学校図書館が、地域内外における学校図書館活動の普及と促進を担うことが期待されます。
完成した大規模女学校(小・中・高校併設)のモデル学校図書館の外観
完成したモデル学校図書館の小学生用児童図書コーナー(絵本、紙芝居を配架)
モデル学校図書館内に設置したトイレ
2020年度に建設し昨年春から利用が開始された別の地域のモデル学校図書館の小学生用児童図書コーナーを利用する児童の様子
2020年度に建設したモデル学校図書館の大規模女学校の小学校教室での図書館活動の様子
最後の2つの写真のように、昨年竣工したモデル学校図書館は、シャンティの研修を受けた図書館員の積極的な働きかけにより、図書の貸し出しサービスや教室での利用を含め、多くの子どもたちに毎日利用されています。
こちらの学校も中学・高校を併設し、中高生も利用できる図書館となっています。しかし残念ながら政変以降、暫定政権の方針により約1年にわたって女子の中高生の通学が許可されていません。彼女たちが一日も早く学校生活を再開し、新しい図書館を利用できる日々が来ることを強く願っています。
アフガニスタン事務所 真屋友希