2013.12.20
緊急人道支援

メラ難民キャンプにて火災発生

ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ
活動風景

ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ事務所の菊池です。

タイ・ミャンマー国境の最大難民キャンプである、メラ難民キャンプで12月27日に火災が発生し、現在緊急支援を実施しておりますので、状況をお伝え致します。

12月27日午後1時半頃、メラ難民キャンプZone Cで火災が発生し、合計127戸(うち57戸は全焼)、753名が被災しました。この中には、学校、学生寮も含まれています。幸い死者は出ませんでしたが、3名が負傷、そのうち1名はひどい火傷を負って病院で手当を受けています。火災の原因はまだ現在調査中ですが、電気系統のショートだとされています。タイ内務省、タイ軍の協力もあり、その日の午後4時には消火、その後4時半からタイ政府、タイ軍、カレン難民委員会、難民キャンプ委員会(セクションリーダー含む)、UNHCR、NGO等が参加した緊急支援調整会議が開催されました。

27日中にタイ政府からは、米、飲料水の支援、UNHCR、KRCからは600枚のブランケットが提供され、28日にはメラ難民キャンプのあるターク県の知事が火災現場を訪問し、750着のジャケットを配布しました。また、28日以降、食糧支援、NFIs(非食糧品)支援、シェルター支援、医療支援、水・衛生支援、教育支援、火災現場の片付けなどが、それぞれタイ政府、UNHCR、KRC、難民キャンプ委員会(セクションリーダー含む)、NGOのコーディネーションのもとに始まっています。

SVAからもスタッフが緊急支援調整会議に参加し、NFIs(非食糧品)支援・教育支援を実施する方針が決まりました。NFIs (非食糧品)支援については、他NGOと協力しながら支援内容を本日(30日)中に決定、数日中に物資の調達・配布に移ります。教育支援については、現在NGO、難民キャンプの教育部会が協力してニーズの洗い出しを行なっており、その後、NGO間で調整して支援を行う予定です。

火災緊急支援の状況については、また改めてブログでお伝えさせて頂きます。

また、メラ難民キャンプ以外に、メーホンソンから近い、カレニー族が主流の難民キャンプの1つ、バンマイナイソイ難民キャンプでも28日に火災が発生し、1名死亡、さらに20数戸の家屋が被害にあいました。こちらの状況も情報が入り次第、お伝えさせて頂きます。

以下、火災現場の写真です。

MLA fire incident1

MLA fire incident 2

MLA fire incident 3

MLA fire incident 4