CLC運営委員会とインタビュー調査を行いました
チョムリアップスオ(こんにちは)!カンボジア事務所の山内です。
カンボジアでは新年で多くの人が移動をしたものの、その後もコロナ新規感染者数が減少傾向にあることから、4月末に屋外でのマスク着用義務がなくなりました。また、海外からの観光客も戻ってきており、少しずつですがコロナ前の様子に近づいているように感じます。
コミュニティラーニングセンター(以下CLC)事業では、コロナの影響によって崩れてしまった将来の計画を、絵地図分析によってCLC運営委員会、図書館司書と立て直しました。(詳しくはこちらのブログをご覧ください)その際にたくさんの計画が挙がったため、優先順位を付けること、CLCを運営する側の希望が実際の利用者である村の住民の要望に合っているのか確認する必要が出てきました。CLC関係者が住民に対して直接調査を行うのは初めてのため、今回はシャンティが一緒になって、住民達にインタビュー調査を行うことにしました。今回はそのインタビューの様子をご紹介します。
まずは質問表を関係者全員で確認。実際に自分達でインタビューをしてみて、質問の意図を再確認し、改善点を議論しました。その後CLCのある村や周辺の村を周り、日中家にいる大人達へインタビューを行いました。今の時期のカンボジアは年間で一番暑いと言われる時です。なるべく午前中にインタビューを行いました。
CLC運営委員会メンバーのインタビューの様子
商店を運営している女性は仕事の合間に質問に答えてくれました
シャンティ職員も図書館司書と協力しインタビューを行いました
グループに分かれてインタビューを行ったため、私自身すべてに同行できませんでしたが、普段の村の様子を見ることで、より利用者の人達への理解が深まりました。CLCのある村は住民が収入のためにタイやカンボジアの別の州で出稼ぎに出ていることが多いのですが、やはり日中は働き手である年代の人達を村内で中々見ず、上の世代が働きに出ている親の代わりに子どもたちの面倒を見ながら、家にいることが大半でした。家族構成を確認する際も、今タイに何人行っていて、、といった話が多く出てきたことも印象的でした。村内で多くの時間を過ごす人達の抱える様々な問題の解決機会を提供するために、CLCは活動しています。その人達がコロナ以降どんな困りごとを日常生活で抱えているのか、改めて全員で確認する機会になりました。
調査の結果60人からの回答が集まり、回答を集計した後は参加者全員と結果の共有を行いました。
この結果によって、参加者全員がこれまでに立てた計画を見直し、具体的にすることができました。
例えば、今回の回答者の内約60%の人達がCLCに行ったことがあるということでしたが、子どもが行った時に開館していなかったといったような意見もあり、今後CLCのスケジュールを作成して広く見てもらえる所に掲示しようと計画が具体的になりました。
シャンティも今回の結果から、CLC自身では必要資金の調達が難しいためにすぐに始められないけれども、住民からの要望が高い活動が明確になったため、その実施支援をこれから検討していく予定です。
カンボジア事務所 山内